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秋社
「秋社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秋社の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
でいたような気がする。うん、不幸だ、とやはり気易く首肯した。 もう一人、文藝春
秋社のほの暗い応接室で、M・Sさん。きみと、しんじゅうするくらいに、きみを好いて....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
を通じて、済ませていた。 死後に分ったことだが、彼は七月の初旬に二度も、文藝春
秋社を訪ねてくれたのだ。二度とも、僕はいなかった。これも後で分ったことだが、一度....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
「信じられない。僕の疑惑は、僕が死ぬまで持ちつづける。」 (昭和十六年七月文藝春
秋社刊)....
「読書法」より 著者:戸坂潤
世の中だろうというのだ。最近彼の選訳になるレミ・ド・グルモンの『哲学的散歩』(春
秋社)が出た。全訳ではなくて彼の手に負えるもので、重大性を有ったもので面白いもの....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
えるかも知れないが、事実であるから何とも致しかたのないことだと思う)。その後、春
秋社に這入《はい》った私が、喧嘩別れをして出た時に、大菩薩峠を置土産にして去った....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
風と晩翆(いずれも二高時代の先生)とを論じた最近の文章も面白かった。先頃迄文芸春
秋社の特派員の資格でドイツに渡って通信を書いていたが、最近に帰朝した。長谷部文雄....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
には何にもなし得ないものだ、そういう社会の弊風をあさましいものと見た、その中へ春
秋社の神田豊穂君だの公園劇場の根岸寛一君だとかいうのが※ったが、事は愈々紛擾を増....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
月の蚊帳 より江 身かはせば色かわる鯉や秋の水 汀女 落葉山一つもえゐて
秋社 みどり 大比叡に雷遠のきて行々子 春梢女 出舟のへりのうす埃。小....
「私の著作集」より 著者:太宰治
した。 ことしは、実業之日本社から「東京八景」が出ました。二、三日中に、文芸春
秋社から「新ハムレット」が出る筈です。それから、すぐまた砂子屋書房から「晩年」の....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
るようにしなければいけない」 モットモらしくそんなことを言った。そのとき文藝春
秋社のN君がいっしょに居たが、私が寝たあと、彼に向って、 「アンタの同行者は脊椎....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
目的の半分は武田さんに会うことだった。 雑誌社へきけば判るだろうと思い、文芸春
秋社へ行き、オール読物の編輯をしているSという友人を訪ねると、Sはちょうど電話を....
「徹底的な浜尾君」より 著者:甲賀三郎
に必要な事であって、又それらのものは必ず随筆のうちに現われるものである。今や、春
秋社から浜尾君の遺稿随筆集が出版されると聞いて、読者諸君と共に、故浜尾君の珠玉の....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
のを見て、之を怯となし、陋《ろう》となすのである。その一例を挙ぐれば、曾て文藝春
秋社の徒が、築地小劇場の舞台にその党の作品の上演せられなかった事を含み、小山内薫....
「食べたり君よ」より 著者:古川緑波
ったのは、僕が大学一年生の時だから、もう二十何年前のことである。 当時、文藝春
秋社は、雑司ヶ谷金山にあり、僕はそこで、先生の下に働くことになった。 初対面後....
「日本料理の要点」より 著者:北大路魯山人
とりであるという桜井という工学博士は、歳七十にも余る人であったが、かつての文藝春
秋社の催した食物についての座談会の席上、私たちに向かい、「日本には調味料、補助味....