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「科目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

科目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
国貞えがく」より 著者:泉鏡花
》という四冊ものの黒表紙。これがなければ学校へ通《かよ》われぬと言うのではない。科目は教師が黒板《ボオルド》に書いて教授するのを、筆記帳へ書取《かきと》って、事....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
らしいのです。――二学期はわりに良く出来たんですが、一学期の点が悪いんです。他の科目は注意点を免れましたが、先生の点だけが、――独逸語で落第しそうなんです。なん....
自叙伝」より 著者:大杉栄
た。それに、元来語学の好きな僕はフランス語もすぐに好きになった。そして、その他の科目はすべて中学校でやったことの復習のようなものなので、僕はこのフランス語に全力....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
った。それに較べられるためか、復一は際だった駿敏で、目端の利く青年に見えた。専修科目が家畜魚類の金魚なのと、そういう都会人的の感覚のよさを間違って取って、同学生....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
《れんきんじゅつし》の部屋みたいだが、おい、四本君。これは君のお得意《とくい》の科目だぜ」 六条が、四本の背中をつっつく。 「ふん。たいへん興味がわいてくるね....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
振も見せない癖に、よく、そんな、……お京さんいい名だなあ、その娘の駿河台の研学の科目なぞを知っているね。あいつ、高慢だことの、ツンとしているのと、口でけなして何....
鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
従する御徒士の侍どもを見るに、どうもあまり水練の心得はないらしい。水練は武術の一科目ともいうべきものであるのに、その練習を怠るのをよろしくないと思っていたので、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
とくべつの期待もかけていなかったし、したがって大した不満も感じなかった。むしろ、科目によっては、郷里の中学におけるよりも学力のある先生がいたので、勉強にはかえっ....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
いうことです。 コポオは、一座の俳優を集めて、しばしば「劇的感覚の訓練」という科目の講義及び実習を試みましたが、その実習の前に、彼は教壇に登ると、いきなり、前....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
たこれからもそうだとおもう、あの自然科学の部門であり、それを私が自分の特別の研究科目にしたのは、そういった理由からなのだが、といって、それとともにわたしは、科学....
三枚続」より 著者:泉鏡花
んでるとより外|悉しくは知らないが、久しい間の花主で紋床はただ背後の私立学校で一科目預っている人物と心得て、先生、先生と謂うが、さにあらず、府下銀座|通なる某新....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
立てたのも、動機は春廼舎の成功に衝動されたのだ。 二葉亭はこれより先き語学校の科目としてゴンチャローフやゴーゴリやレルモントフやドストエフスキー等の大文学を研....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
なかなか盛んなもので、そこにやはり大学があるんです。もっとも中央チベットで大学の科目を授けるところは三ヵ所ありますので、一つはこの寺、一つは私の住み込んだ も....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
見し内部の情況をも聞き及び候うが、第一に文学や哲学の専門科これなく、ただアーツの科目の下にて論理学、哲学を兼修するに過ぎず。 アーツ科(古文学、歴史学、論理学お....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
テクニクが創立され、しかもそこでは学問の性質上、画法幾何学は一躍して非常に重要な科目となり、モンジュ及びその高弟によって、極めて熱心に教授されるに至った。(モン....