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秘中の秘
「秘中の秘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘中の秘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
えなら、ワンと言います
「前略。手紙で失礼ですがお願いいたします。本社発行の『
秘中の秘』十月号に現代学生気質ともいうべき学生々活の内容を面白い読物にして、世の....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
に関係のある方面であろうということは改めて謂うまでもあるまい。だがその行先は暫く
秘中の秘として預ることとし、その夜更、大学の法医学教室に起った怪事件について述べ....
「蠅男」より 著者:海野十三
誰にも喋りはしなかったのだから、あとは「蠅男」さえ自分で喋らなければ、いつまでも
秘中の秘としてソッとして置くことができたはずだった。「蠅男」も決して喋りはしなか....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
うというのだね。僕が、アッと魂消るようなものというから船を下りたんだが……」 「
秘中の秘です。なんとでも、先生のご想像にお任せしましょう」 「じゃ、オカピか、ゴ....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
いたけれどもどこまでだつたかよくおぼえていないと答えてやつた。たとえ同盟はしても
秘中の秘だけはちよつと云いにくいやね。それに先生だつて僕に大分かくしている所があ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
消えてしまいます。すなわち、これを他のカンにつめて地中の一点に埋めてもよろしい。
秘中の秘。アッハッハア」 サルトルの哄笑は満堂を圧するものがあった。光秀も半平....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
もなかった。やむをえず、ムダ口をきいているだけのことだ。 「その商売というのが、
秘中の秘ですが、先に取払いになったマーケットね。あれを今回オカミの手で、まア、何....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
代の頭脳、利剣の冴え、飛ぶ矢の早読み、顕微鏡的心眼であるが、事はまことに重大だ。
秘中の秘であるが、時の政府が国運を賭けて計画した難事業があった。当時の日本には、....
「暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
覚力と云ったようなものには、毎度のことでよく慣れていたが、しかしこの私の胸中の、
秘中の秘事にずばりっと図星を指されたのには、全くあきれ返ってしまった。 「一たい....
「ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
彼女達、今宵ばかりはキャッと前をおさえて逃げ込む姿もおかしく、マヤじゅん子さんの
秘中の秘芸、サラリと浴衣がすべり落ちれば眼もあざむく曲線美、身体のあきちにビール....
「三国志」より 著者:吉川英治
召しあって、親しく密詔を降し給わば必ず御命を奉じましょう」 事は、重大である。
秘中の秘を要する。 ――が、深く思いこまれた帝は自ら御指をくいやぶって、白絖の....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼がこれへ伸びてくるのを破砕し去ることが肝要だ」 「そして、都督のご行動は」 「
秘中の秘だが」と声をひそめ、 「秦嶺の西に街亭という一高地がある。かたわらの一城....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、虎口をのがれたという気がしたほどだった。――喫茶にことよせて、道誉と左近から、
秘中の秘事を、うちあけられた末、 「応か否か」 「いざ、御真意をもらし給え」 ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のは、偶然でないとして、二人はすぐ舟の方へあるき出した。 期せずして、はなしは
秘中の秘にわたるのをお互いに意識し、そこに支度してあった舟を選んだものだった。 ....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
い雁皮紙で一枚一枚|貼って、金属のようになるまで根仕事で固めたものである。中は、
秘中の秘だった。二つに割ってみれば、ちょうど人間の脳を解剖してみたと同じに、大脳....