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秘伝
「秘伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
勤め、父の藤助はその後見《こうけん》を致して居ったようでござります。その蝶は……
秘伝と申して誰にも洩らしませんでしたが、何か唐《から》渡りの薄い絹のような物で作....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、そういう看板がふたり坐っていれば、店は自然と繁昌するわけですが、まだ其のほかに
秘伝があるので……。誰でもその店へ行って筆を買いますと、娘達がきっとその穂を舐《....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ton)に移った。彼もエジプトの学者たちと同様に、自分の知識をただ弟子の間だけに
秘伝するつもりであったが、弟子の方ではもっと西洋流の気分があったのでこれらの秘密....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
合図もなしに、ふわりと現われ、ふわりと消える、白い雲よりなお身も軽い、白雲師匠の
秘伝を受けて、受けて返すはへぼ弓、へぼ矢、返らぬとかねて思えばあずさ弓、なき面に....
「錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
なんか、水がなくって沢山なの。 りく まあ、どうして? 撫子 それはね、南京流の
秘伝なの。ほほほ。(寂しく笑う。) おその、蓮葉に裏口より入る。駄菓子屋の娘。 ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
申すことでございます。 最後に私があの時天狗さんの頭目からきかされた、人浚いの
秘伝をお伝えして置きましょう。 『人を浚うということが本当にできるものでございま....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
。また服部誠一翁がいろいろなものを書いた。寛(総生)は寛でさまざまなもの、例えば
秘伝の類、芸妓になる心得だとか地獄を買う田地だとかいうようなものを書いて一しきり....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
二つの物体が同時に同じ場所に存在する事と同じように不可能である。「三、七、一」の
秘伝は、すぐにヘルマンの心から死んだ伯爵夫人の思い出を追いのけてしまって、彼の頭....
「秘伝の名訳」より 著者:岸田国士
秘伝の名訳 ――ボーマルシエ、辰野隆訳『フィガロの結婚』 岸田國士 外国作品の....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
で有った。疾くに目的を達して今頃は江戸に帰り、喜ぶ恩師の顔を見て、一家相伝の極意
秘伝を停滞なく受けていなければ成らぬのが、意外な支障に引掛って、三月余りを殆ど囚....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
して汗になった。 「魔法でもつかわないじゃ、そんな事は出来ません。」 その際、
秘伝書を手に入れようという、深き慮があるものなら、もっと辛抱をしたでしょう。せき....
「迷信解」より 著者:井上円了
、マジナイの効験なきことは大略分かるであろう。『安斎随筆』に、享保年中の辻売りの
秘伝に、「鰹に酔わざる法」と題し、その中に、「新しき魚をえらびて食うべし、また食....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
くなって、一つの「道」となっていることを念頭に置くこととしよう。そして彼の『和歌
秘伝抄』を見る。それは注意事項を幾条かの箇条書にして、それに自己の解説を付したも....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
子なりということは、実は近ごろになって始まったものではない。既に古く「大聖日蓮深
秘伝」というものがあって、父は房州小湊近郷の穢民で名は団五郎、母は同州小湊浦の漁....
「自来也の話」より 著者:岡本綺堂
どは素人のすることで、なるたけ人目の多い賑かいところへ隠して置くのがわたくし共の
秘伝です。まあ、だまされたと思って行って御覧なさい。あしたはあの寺に仏事があって....