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「秘方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秘方の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
技を售ろうという念がないから、知行より外の収入は殆どなかっただろう。ただ津軽家の秘方一粒金丹というものを製して売ることを許されていたので、若干の利益はあった。 ....
白くれない」より 著者:夢野久作
駝といへる唐人、同じく三拝九拝して、われに頼み入る処を聞けば別儀に非ず。六神丸の秘方たる人胆の採取なり。男女二十歳以上三十歳までの生胆金二枚也。二十歳以下十五歳....
江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
に印を押してあります。その印のところで火傷を撫でるのですが、なんでも印のところに秘方の薬がつけてあるということです。 錦袋円の娘、池の端(いまの台東区池之端一....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
た。 「おお大事な薬を忘れていた」 鴻山は別な用口へ廻って、奥坊主の者に、源内秘方の蘭薬を、お千絵にのますことを言いのこして、急ぎ足に裏門の潜戸をぬけ出した。....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
からない。足の土踏まずが熱して腫れ痛む時にはみみずを泥のまま摺りつぶして塗ること秘方の一つ。苦参という草を床の下へ敷いて寝るか、枳の葉を抱いて寝ると蚤よけになる....
三国志」より 著者:吉川英治
め、いや、国家のために、良方を投じたまわれ」 「む、承知しました。……しかしこの秘方は人に漏れては効きません。左右のお人を払って下さい」 すなわち、侍臣をみな....