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秘書
「秘書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
秘書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
ましき光景であった。 「もし大帥閣下、馮副官からの無電がまいりました」 と、蒋
秘書官が、楊《ヤン》博士の長い袖を引いた。 「なんだ、なにごとか」 「電文により....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
市民の群らしかった。今日の市会の険悪な雲行が露骨に反映しているかのようであった。
秘書課に名刺を出して、市長に面会を求めたが、市長は今日はまだ登庁していないという....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
のように弾丸を打ちこまれ、朱に染まって即死し、同乗して居りました工藤書記長、小柳
秘書及び相沢運転手の三人も同様即死いたしました。兇行の目的は、協議妨害にあること....
「海底大陸」より 著者:海野十三
の名をよぶものがあった。 「事務長はいませんか。電話です。電話ですよ」 それは
秘書のマルラの声だった。クーパーはその声のする方に、またゴソゴソ四つンばいになっ....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
ものであるが、日本では欧羅巴に数千部を頒布する是等の普通の美術雑誌でさえも帳中の
秘書として珍襲する美術家又は鑑賞家の甚だ少からぬを思い、更にこんな平凡普通なもの....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
四馬頭目にちがいなかった。 その左右に、部下と見える人物が、四五名並んでいた。
秘書格の木戸の顔も、それに交っていた。机博士のほっそりとした姿も、その中にあった....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
を訪問した。 正吉もキンちゃんも、いつも一行に加わっていた。正吉はマルモ隊長の
秘書をつとめ、キンちゃんはあいかわらず、一行のためにおいしくて栄養たっぶりな食事....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
が、何も兇器は所持して居りません。どういたしますか」 姿は見えないが、声だけの
秘書が、用事を取次いだ。 「何か土産を持っている様子か」 「なんだか、大きな風呂....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
の隅に尻尾ぐらいは残っていそうなものだ」 博士は生唾をごくりと呑みこみながら、
秘書を呼んで冷蔵庫を探させた。 「先生、尻尾どころか、鱗さえ残っていません。絶望....
「火薬船」より 著者:海野十三
たのである。 もちろん、警部モロの身分については極東セメント商会の出張所長と、
秘書課員だけが知っていて、他の社員には、それを知らせてなかった。それは、あくまで....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
うであるが、その木下藤吉郎は後に豊太閤となった。だが、わしは今、この天眼鏡と人相
秘書とを屑屋に売り払おうと思う」 「おい、脅かしっこなしだ。なに事だね、一体それ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ータールー・プレースの私人の家に、学者や文学者が集ったので、ファラデーはその名誉
秘書になった。しかし、自分の気風に向かない仕事だというので、翌年辞した。 デビ....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
あたりが上海だということであった。 船では華中鉄道の副総裁である田さんや夫人や
秘書の方々と一緒であった。東京から上海へゆかれるので一緒に京都の駅で落ち合って出....
「中支遊記」より 著者:上村松園
たのだが、話が丁度支那芝居のことにおち、それでは一度御覧なさいということになり、
秘書を案内に貸して下さった。 楽屋は二階をあがったりおりたり、特有な臭をおしわ....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
物見届け役に来たのだそうだ。その時分緑雨は『国会新聞』の客員という資格で、村山の
秘書というような関係であったらしく、『国会新聞』の機微に通じていて、編輯部内の内....