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租税
「租税〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
租税の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
また約三分の一だけに限られている事実や、国民の最大多数の食事を制限している高率の
租税《そぜい》の費途《ひと》なども目撃している。およそこれらのごく普通な現象も、....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
命じさすのである。 そこで人民が酋長に雨乞いを願うと、酋長の方からはその代りに
租税を要求するというような争いが起きる。「羊を持って来なければ雨は降らせぬ」など....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
イムスクリングラ]」にある、僧正テオリディアルの執事そっくりじゃ。あの当時の日払
租税のために、一生金勘定をし続けたと云うザエクス爺と同様、あの四人の方々も、この....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ざるなり。帝室のごとき、政府のごとき、法制のごとき、裁判のごとき、兵馬のごとき、
租税のごとき、およそこれらの事物はみな本来において国民全体に属すべきものとす。し....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
来る一郎を彼女は追いやった。玩具の犬をやる。 ――国民政府は、この地方に限り、
租税を全額免除する。…… 一郎は、犬をほうった。そして、また手を拡げて掴みかか....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
り息子は乞食になった。 彼がほん物の万歳丹を作っている時のことである。村役人が
租税を催促に行って、なにか彼の感情を害すようなことを言ったので、程はあざむいてか....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
久保や雑司ヶ谷に閑居して電車の便利を難有がってばかりはいられなくなる。富の分配や
租税の賦課率が文人の旁ら研究すべき問題となって、文人の机の上にはイブセンやメエタ....
「競馬」より 著者:犬田卯
まった。 競馬は春秋二季、あたかも農閑期に、いくらかの現なまが――たといそれは
租税やなんかのためには不足だったにしても――村人のふところへ宿かりした時分にあっ....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
てしまって、その畦や畑境へ無茶な植林でもされた日には……何となれば連中とて今度は
租税が出るのだから、ただ放置するはずがない。しかしそれこそ取りかえしのつかぬこと....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
り石造の家がある。その遠近にテントも十二、三見えて居る。この辺の
であってまた
租税物を取り立てる所である。その市のある家について宿り、私を送ってくれた人とヤク....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
さて追って出来上がりまする寺院には、
十|分一金、利足金、上納金なんど、一切の
租税を、
永遠に御免除下さりませ。立派に維持してまいるにも、
綿密に経営いたすに....
「古事記」より 著者:太安万侶
に烟が立つていない。これは國がすべて貧しいからである。それで今から三年の間人民の
租税勞役をすべて免せ」と仰せられました。この故に宮殿が破壞して雨が漏りますけれど....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
上便宜の地を求めてテント住まいをする。真の戸籍帳外の浮浪人で、無論公民ではなく、
租税をも納めねば王侯官吏といえども一向恐れるところがなく、全く無関係でありました....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、児童はもちろん小学校教育をも受けず、村民は兵役の義務にも服せず、もちろん一銭の
租税をも納めないで、全くの別世界であった。この類のことは実は太古からあったもので....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ず農民に頼って生活せねばならなかったのです。農民はまた一方には、その生産の一部を
租税として国家に提供し、国家を維持するの費用を供給します。したがって彼らのみが公....