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「秤量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

秤量の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
吐いたが、云うまでもなく、奥底知れない理性の蔭に潜んでいるものを、その場去らずに秤量することは不可能だった。しかし、法水の言を、神意審問会の異変と対照してみると....
猿の顔」より 著者:寺田寅彦
ある。 これに似た比較論が世間では普通に行われている。財産の多寡で個人の価値を秤量するのが一つ。皮膚の色で人種の等級をきめようとするのが一つ。試験の成績やメン....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
自発的である限りにおいて(訳註1)、人間に特有なものであり、人間をして遠い結果を秤量し得せしめる理性力の優越特性に発するものである。植物及び非理性的動物の不定限....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
人の一人・資本の一単位など、(二)時間的単位例えば一日など、の二つの単位によって秤量せられるものと仮定する。故にそれぞれの土地の一ヘクタールの地用のある日数の量....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
人たる緑雨の作は過渡期の驕児の不遇の悶えとして存在の理由がある。緑雨の作の価値を秤量するにニーチェやトルストイを持出すは牛肉の香味を以て酢の物を論ずるようなもの....
無宿人国記」より 著者:吉川英治
りでなく、相手をして、ほんとに、顎を外して遊ばせるのである。 「なぜ、おめえは、秤量なんぞを、腰に差していねえで、幇間にならなかったか」 と、一角が、上わ唇を....