称賛[語句情報] » 称賛

「称賛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

称賛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
を打ち明かす事が重要であると定めた。弟子たちの中には幾人も、脚本をさし出して彼の称賛を得ようとした者があったが、その中で彼がおもしろいと思ったのはただ一つであっ....
近時政論考」より 著者:陸羯南
これを君主の恩恵となししかして怪しまず。かの帝政論派なるものは実にこの君徳君恩を称賛してもって世道人心を誘起せんと試みたり。自由論派はこれに反してもっぱら自由の....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の好評にたいしても腹をたてていた。そして悪評の方はなんともしようがなかったので、称賛の方がつづかないような策をとり、しかもそれはさほど困難なことではなかった。彼....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
一つ思い切って加えることもできなかった。クリストフは反語的に、彼の大胆なやり方を称賛した。ガーデやドヴォルザークやチャイコフスキーを見出したのを祝した。彼の指揮....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
……などの各時代を通ずる放逸のありさまを勤勉に細叙してある小説に、多くの叙情的な称賛の辞が浴びせられていた。それらの小説には放逸の変遷が何一つ省かれていなかった....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
に満ちた婀娜《あだ》っぽい流し目を注いだ。先生から一人別に呼ばれて、助言されたり称賛されたりすると、それこそ有頂天だった。彼女らの気に入るためには秀才たるの必要....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
となったが当時まだ世に知られてなかった一牧師フェリシテ・ロベールのことを、非常に称賛して話した。泳いでる犬のような音を出してセーヌ河上に煙を吐き蠢《うご》めいて....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ィル氏に、ないしょで感心の調子でそのことをささやいた。フォーシュルヴァンに対する称賛はしだいに広まっていって、ついにローマにまで伝わった。われわれも実際一つの書....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
んてこな形をしていた。そういうのはなおいっそう喝采された。ことにある一人は熱烈な称賛を博した。それは娘のような顔をした十七歳の青年だった。八日前から接見禁止で禁....
不思議な機構」より 著者:坂口安吾
まらず、日本の映画人が本当に信仰している。 芸術家の気まぐれなどという気質は、称賛すべき気質じゃない。三年かかったものを三ヵ月でやれるなら、三ヵ月の方がよい。....
省察」より 著者:デカルトルネ
論究し、そして同時に全第一哲学の基礎を取扱おうと思う。しかしその際私は何ら大衆の称賛を、また何ら読者の多いことを期待しないであろう。私はただ本気で私と共に思索し....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
永氏が中村屋を訪問せられた際、私は二十年前、氏が某百貨店に示された毅然たる態度を称賛し、お互いに商売はかくありたいものだというと、氏は憮然として、『その後同業者....
頸飾り」より 著者:辻潤
うた。自分の美しさにすべてを打ち忘れ、勝誇った色をあくまで面に顕わした。あらゆる称賛、あらゆる栄誉を一身に担うというて、これ程女の浅薄な心を満足させるものがまた....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
当日の食品中、日本の練りようかんおよびヒキ茶のアイスクリーム、もっとも来客の称賛を得たり。散会の後、日本人のみさらに相会し、藤井氏の発声にて「君が代」を奏し....
小ざかな干物の味」より 著者:北大路魯山人
しての権威を充分に持っている。あまだいを上方ではぐちと言って、若狭小浜産を第一と称賛しているが、ぐちとやなぎがれいだけは、むしろ興津地方が優っている。 ただ興....