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稀少
「稀少〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
稀少の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
にその中の個々の星を認めることができないのである。この種の星雲は主に星の数の最も
稀少な天の区域、すなわち、銀河からは最もはなれた銀河の極の方にある。この部分には....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
指して驚いている、この高山植物は、白馬岳や八ヶ岳に産したものだが、今濫採されて、
稀少になったものだそうで、今のところ、ここが最も豊饒な産地であろうと語られた。 ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
らは独立で、従って之こそが自然科学の超イデオロギー性従って又そのイデオロギー性の
稀少性の本拠をなす、ということになりそうである。なる程数式の計算や帰納や推理の仕....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ナンセンスはあるまい。三井家に限らず、社会的に公共性を有つべき研究資料を、単なる
稀少品として反文化的占有をあえてしている富豪や大政治家は決して少なくないようだ。....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
ないか。かつずっと古い時代の記録に地方群盗の記事の少ないのは、必ずしもその事実上
稀少であったという証拠とはならぬ。その時代の記録者が、あるいはこれをありがちのこ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ろから必然的に生ずる、食物の不足であることがわかる。 直接的妨げは、生活資料の
稀少によって発するように思われる一切の慣習と一切の疾病、及び、この
稀少とは関係が....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
価値
(二)価値を有する物品における効用の必然的存在
(三)分量上の価値の原因。
稀少性従って大抵の場合において労働
(四)
稀少性
(五)(六)生産費及び交換価値....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
で、再び明らかにするであろう。その所で読者は知られるであろうように、交換において
稀少性を考えることのいかに重要であるかは、一八七二年に私共三人とは独立に、ウィー....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
期的な疾病流行季の囘起を証示するに足るものであり、そして十中八九、余地と食物との
稀少が、これを齎らした主要原因の一つと考えられるのである。』 既に掲げた(訳....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
貴し、従って肉は現在よりも多数の人に分たれることにはならないであろう。ある財貨が
稀少であり、すべての人には分配し得ないときには、最も有効な特権を示し得るもの、換....
「遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
…花巻より十余里の路上には、立場三ヶ所あり。その他はただ青き山と原野なり。人煙の
稀少なること北海道石狩の平野よりも甚し。 と言われたる、遠野郷に、もし旅せんに....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
興味深い記事が時々ある。ぼくは、地方新聞の愛読者だ。 上高地の高山植物は、年々
稀少になってゆく。これはもう周知のことだが、信毎(信濃毎日新聞)の記事によると、....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
り。花巻より十余里の路上には町場三ヶ所あり。その他はただ青き山と原野なり。人煙の
稀少なること北海道|石狩の平野よりも甚だし。或いは新道なるが故に民居の来たり就け....