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程度問題
「程度問題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
程度問題の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の個人主義」より 著者:夏目漱石
をしながら、町内中|駈《か》け歩くのと一般であります。必竟ずるにこういう事は実際
程度問題で、いよいよ戦争が起った時とか、危急存亡の場合とかになれば、考えられる頭....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
わけにも参りません、この深山険路の山で転んでしまったらおしまいですね」 「風流も
程度問題ですよ。だが、こうして、どこを雪が降るといった気分で、温泉につかっている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から、驚くのは当然であり、驚いて一時は前後不覚に逃げ出すのも当然であるが、それも
程度問題で、後顧の憂えがなくなってしまいさえすれば、改めて訴えて出るか、身辺の人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
のだから、これは当然どこかに倒れているに相違ないと言う。 ある者はまた、それも
程度問題で、突き方が非常に浅ければ振りもぎってしまうし、木の根や岩角に当って、お....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
たそうでござります」 「ナニ、淫楽に耽った……」 「はい」 「淫楽――というのも
程度問題じゃな、これだけの家を踏まえている主人として、妾《めかけ》の一人や二人あ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
ない。 さあ、引返すとなると、線路からここまでの難儀さが思出される。難儀だって
程度問題、覚悟をしての草鞋掛ででもあれば格別、何しろ湯あがりのぶらぶら歩き。 ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
かしストライキほど野蛮ではないんだ。」 次郎も少し皮肉な調子だった。 「すると
程度問題ということになるね。さっき君は、ストライキは朝倉先生を侮辱すると言って心....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
性質を持っているということを、ちっとも苦にすることはないということです。もちろん
程度問題ですけれども、かりに非難を受けても、それほど気にすることはない。これは俳....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
達の、面倒がみられないようでは困る』 と、友人が細君をたしなめると、 『それも
程度問題ですわ』 と、応酬した。 『それはいかん。どんなことでも、不平がましい....