稚内[語句情報] » 稚内

「稚内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

稚内の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蟹工船」より 著者:小林多喜二
た。――納豆の糸のような雨がしきりなしに、それと同じ色の不透明な海に降った。が、稚内に近くなるに従って、雨が粒々になって来、広い海の面が旗でもなびくように、うね....
惨事のあと」より 著者:素木しづ
移った未墾地から、約二里隔った天塩川の沿岸の、やはり新開地である。五六年後には、稚内へ通ずる汽車の工事が始まるというので、第一回目の測量がすむと、もう停車場が此....
火の扉」より 著者:岸田国士
は、その後、思いがけない時機に、例の中園三郎から一通の手紙を受けとつた。北海道|稚内うんぬんというところがきである。 手紙の文面は、まず夫一徳の自殺の記事を新....
金狼」より 著者:久生十蘭
つ、ここで復習《サラ》って見せようか。……大正七年の六月に、北海道の北の端れで、稚内《わっかない》築港の名代の大難工事が始まった。すると絲満|南風《はえ》太郎は....
利尻山とその植物」より 著者:牧野富太郎
ら四人は即日小樽を出発して日高丸に乗込んだ、元来利尻に行くのには、小樽から北見の稚内《ワッカナイ》への定期航海船に便乗するので、一週間に一回ということであるから....
生不動」より 著者:橘外男
な辺陬の一小港などが諸君の関心を惹いていようとも思われぬ。 札幌から宗谷本線|稚内行に乗って三時間、深川という駅で乗り換えて更に一時間半、留萌本線の終端駅と言....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
稚内ゆきの急行列車が倶知安をすぎ、やがて山地へかかって速力がにぶると、急に雪が降....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
信を認めると、急いで郵便局の小窓の前に行って見たが、此処で放りこむよりも北海道の稚内へ帰航してからの方が余程速いということだった。それでもとにかく出すことにした....