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種の保存
「種の保存〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
種の保存の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沓掛より」より 著者:寺田寅彦
る。それが、はち切れそうに肥大した子房の尻に敷かれて哀れをとどめているのである。
種の保存の任務を果たす前は雄が中央にのさばって雌を片わきに押しよせている。それが....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
しろロマンティックな花飾で飾られたこれらの人間行事は、窮極のところ人間の生物的な
種の保存という自然の目的に従ったものであるに過ぎないというところにある。女性は、....
「私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
延いては一家の協同生活を危くし、社会の幸福をも害う結果が予想せられる。 学者は
種の保存の上からも女子の貞操は太切であるという。学説としてはそうでもあろうが、自....
「哲学入門」より 著者:三木清
との技術的な形における統一は先ず身体の構造において現われる。それは自己の保存とか
種の保存とかという主観的な欲求と客観的なもの環境的なものとの統一を示している。本....
「牢獄の半日」より 著者:葉山嘉樹
ふさわしい朝顔位の花をたくさんつけて、せい一杯の努力をしている。もう九月だのに。
種の保存本能!―― 私は高い窓の鉄棒に掴まりながら、何とも言えない気持で南瓜畑....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
期はまだ現れず、老齢になるに及んで減退するものであります。この性欲の根本使命は、
種の保存、子孫繁栄にあるようですから、これを今さら取り立てて説明研究する必要はあ....