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稽古
「稽古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
稽古の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
のが、唯今先生のいらっしゃる、このN家の二番娘で、当時私が学校以外にも、時々|出
稽古《でげいこ》の面倒を見てやった尋常四年生の長男の姉だったろうではございません....
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
に云わせると、昔、浜町の豊田の女将《おかみ》が、巫女舞《みこまい》を習った時分に
稽古をしたので、その頃は、新橋でも芳町でも、お神楽《かぐら》が大流行だったと云う....
「袈裟と盛遠」より 著者:芥川竜之介
の男を可愛《かわゆ》く思った事さえある。渡は袈裟を妻にしたい一心で、わざわざ歌の
稽古までしたと云う事ではないか。己はあの生真面目《きまじめ》な侍の作った恋歌《れ....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
時に、その何小二と云うやつも、やはり我軍の野戦病院へ収容されていたので、支那語の
稽古《けいこ》かたがた二三度話しをした事があるのだ。頸《くび》に創《きず》がある....
「老年」より 著者:芥川竜之介
ない》の流しに出た事もあると云う男なんで。もとはあれでも師匠と同じ宇治の家元へ、
稽古に行ったもんでさあ。」
「駒形《こまがた》の、何とか云う一中の師匠――紫蝶で....
「たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
《じゅうしちんち》だって……」
「だからさ、まだ三日《みっか》もある。そのうちに
稽古《けいこ》をしろと言うんだ。」
「じゃあなた、あしたの日曜にでもきっとどこか....
「星座」より 著者:有島武郎
康思わしからず一昨日は続けて喀血《かっけつ》いたし候ようの始末につき今日は英語の
稽古《けいこ》休みにいたしたくあしからず御容赦《ごようしゃ》くださるべく候なお明....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
れとも内心、妙をどうかしたいというなら、妙と夫婦になる前に、芸妓と二人で、世帯の
稽古をしているんでしょう。どちらとも彼奴の返事をお聞き下さい。或は、自分、妙を欲....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
柔術 僕は中学で柔術を習った。それからまた浜町河岸の大竹という道場へもやはり寒
稽古などに通ったものである。中学で習った柔術は何流だったか覚えていない。が、大竹....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
る代物ではない。今度名古屋へ来た連中もそうじゃ、贋物ではなかろうから、何も宗山に
稽古をしてもらえとは言わぬけれど、鰻の他に、鯛がある、味を知って帰れば可いに。―....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
取留めはございませんよ。何の事でございますか、私どもは一向に分りません。それでも
稽古だの何のと申して、それは騒ぎでございましてね、はい、はい、はい。」 で手を....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
宅光国という背負方をして、樫であろう、手馴れて研ぎのかかった白木の細い……所作、
稽古の棒をついている。とりなりの乱れた容子が、長刀に使ったか、太刀か、刀か、舞台....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ので、学問は読書、習字、又歌道一と通り、すべて家庭で修めました。武芸は主に薙刀の
稽古、母がよく薙刀を使いましたので、私も小供の時分からそれを仕込まれました。その....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
い御婦人と御楽み、で、大いお上さんは、苦い顔をしてござったれど、そこは、長唄のお
稽古ともだちか何かで、お桂様は、その若いのと知合でおいでなさる。そこへ――ここへ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
、科学の研究をするのである。この外にもマグラース等六・七人の同志が集って、語学の
稽古をして、発音を正したりなどした。 一方において、王立協会で教授が講義をする....