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積出
「積出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
積出の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
、まず近いのが十二社、堀ノ内、角筈、目黒などへ行くのである。 見れば青物を市へ
積出した荷車が絶えては続き、街道を在所の方へ曳いて帰る。午後三時を過ぎて秋の日は....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
ない、一つ風並が直りさえすれば、大連か、上海か、香港、新嘉坡あたりへ大船で一艘、
積出すつもりだ、と五十を越したろう、間淵が言います。この「大船で一艘
積出す、」と....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
晩まで算盤をがちゃがちゃ云わせたり、カーボン紙を四五枚はさんで、ガリガリ鳴らして
積出しの書類に数字をかきこんだりすることや、輸出部ではサンプルのコストをタイプで....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
して持出した死骸は何うした」 又「それに就て種々話があるが、彼の時死骸を荷足船で
積出し、深川の扇橋から猿田船へ移し、上乗をして古河の船渡へ上り、人力車へ乗せて佐....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
これよりいよいよ海路を藩地まで行くのである。船は藩の所有で、主としては大阪へ米を
積出すに使い、また藩士の往来にも使うものが沢山あった。この外に、昔は海戦に用い、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
曾有の沸騰に乗じ、諸国糸商人共へ相場状《そうばじよう》にて相進め、頻りに横浜表へ
積出させ候につき、糸類悉く払底、高直《こうぢき》に成り行き万民の難渋少からず、畢....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
上州だとか、機場所《はたばしょ》へ売り出すんですが、あれを買い占めて浜から異国へ
積出すんですね。 これは確かに儲《もう》かりますぜ。私はそれをやってみたくてた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
中国征伐 一手に引受けふんぱつしなさい 金はなくとも米はたくさん 蒸汽でどんどん
積出すものなら 国は忽《たちま》ち天下有福 これからふんぱつ、一旗揚げれば 天下....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
オ》の自分の山に仰山《ぎょうさん》唐木があるによって、欲しいだけ元価《もとね》で
積出させまッしょう、と申します。利七も甚《え》ッと喜んで以来陳と友達同士のように....
「おりき」より 著者:三好十郎
も、野菜位、町の人に食って貰いてえと思っているが、なんせ、荷造りをして運賃を見て
積出しても、仕切値段が、こっちの手間代も出ねえと言う具合じゃ、一時はまあ何とかや....
「新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
んぺん》と帆かけた米穀輸出船は彼の指揮によって饑饉《ききん》と、戦禍の彼の本国に
積出された。また彼はプノンペンから自動車に搭乗して国境のゴム園に車をカンボジヤの....