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「積載〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

積載の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
ております。でこの五|吋の開きは、正確な計算によりますと、約一九〇・九二〇|瓩の積載重量の抵抗、白鮫号の浮力に対する抵抗を証明しているのです」 すると黒塚氏は....
メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
なんてなんという大馬鹿者だろうと自分を呪いました。もし私どもの船が九十門の大砲を積載している軍艦の十倍もあったとしても、もう破滅の運命が決っているのだ、というこ....
東京要塞」より 著者:海野十三
機に際し、親愛なる日本国民に敬意を表さんがため、記念塔を特に一等巡洋艦マール号に積載してお届けすることにしました」 とは、駐日某大国大使パット氏が、新聞記者団....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
有っている。だからそれへ蓄音機とタイプライタアと鞄五個と尺八と、小野さん自身とを積載して、小野さんは絶えずロンドンじゅうを泊りあるいているのだ。 このとおり、....
サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
酒、それからヒョコリ死なないともかぎらないというので一名の坊さん。この軽い荷物を積載して彼はノーフォーク州の小川から小川へと、最後には『広沢』地方(英国東部にて....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
るのを見た。我々は真四角な入口の板蓋いを取り除いておいたのだ。軌条は既に、石炭の積載に便利なように坑のほとんど入口まで引込んであった、それだから坑のすぐ縁まで線....
運命のSOS」より 著者:牧逸馬
とつの形式《レッド・テイプ》に過ぎないのだ――そう思って、船の大きな割りにボウト積載数の尠いことなど誰も気に留めなかった。で、タイタニック号は二十隻の救命艇を積....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
を見んとは 郊外は果林または牧場のみ。本州は目下りんごの収穫期にして、わが船に積載せる函数四万八千個に及ぶ。当市の電車は二階造りにして、二階の上にさらに屋根あ....
黒船前後」より 著者:服部之総
鉄造船は同一トン数の木造船より四分の一だけ軽く済んだ、したがってそれだけ貨物積載量が殖《ふ》えた。 耐久力の上ではいうまでもないが、一八三四年に鉄造船ガリ....
世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
て、農業を研究するのである。ポルジイはこれを承って、乱暴にも、「それでは肥料車の積載の修行をするのですな」と云った。その二は世界を一周して来いと云うのである。半....
三国志」より 著者:吉川英治
たり、河北の野遠く、袁紹の使いは、曹操から莫大な兵糧軍需品を、蜿蜒数百頭の馬輛に積載して帰って行った。 やがて、曹操の返書も、使者の手から、袁紹の手にとどいた....
三国志」より 著者:吉川英治
だに、諾! とご一言あれば、不日、呉陣を脱して、呉の兵糧武具など、及ぶかぎり舷に積載してお味方へ投じるでござろう」 眼をみひらき、耳を欹てて、曹操は始終を聞き....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
闘に移ったという点なども、肉体的、時間的に、どうかとおもう。たとえば、当時の船の積載量から見ても、馬匹の輸送などは、そう簡単なわけにはゆかない。殊に、馬の能力な....
空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
時間はあと四時間を余すのみ。しかし、二時間もあれば、この手記を終り得ると考える。積載燃料の総てが、消費しつくされる一時間前には、横浜に向けて航行中の北太平洋汽船....
ダルマ船日記」より 著者:山之口貘
を見廻わすと、既に、七輪の薬罐が湯気を吹きあげていた。 この船の名は、水神丸。積載量百トン。型は、通称ダルマと言っている。年齢は、三十五歳。生れは深川。 ま....