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究む
「究む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
究むの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
つち》をして変えて白き水にす。種々《くさぐさ》の奇《あや》しき術、殫《つく》して
究むべからず。また、虎、その針を授けて曰く、慎矣慎矣《ゆめゆめ》、人をして知らし....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、今の世に蘭学と称するもの、則ちそれでござる。元来その国柄と見えて、物の理を考へ
究むること甚だ賢く、仍ては発明の説も少なからず。天文地理の学は言ふに及ばず、器械....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
得ざるものなり。
乃ち前記W氏の観察と、三項の談話とを通じて、この事件の真相を
究むべき、観察要項を列挙すれば左の如し。
【一】 呉一郎の性格と性的生活....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
じ》めて釈《わか》り、支那の俚伝がその傍証に立つ、これだから一国一地方の事ばかり
究むるだけではその一国一地方の事を明らめ得ぬ。 昔オランダ国で何度修めても砂防....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
を発するに悲痛と敬意とを感ぜざるを得ない。哲学はそれらの言葉に相当する事実の底を
究むる時、悲惨と相並んで多くの壮大さがあるのをしばしば見いだすからである。アテネ....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
、余は怪訝にたえず、眼を皿のようにして見詰めしが、暗々陰々として到底その正体を見
究むるあたわず、かかる間にも寒気はますます加わり、もしこのままにてなお十分間を過....
「学校の説」より 著者:福沢諭吉
掘りて水の出ずるゆえん、火を焚きて飯の出来るゆえん、一々その働きを見てその源因を
究むるの学にて、工夫発明、器械の用法等、皆これに基かざるものなし。元来、物を見て....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
も聞こえざればなり。 これをもって、種々の想像説を提出する者あれども、その理を
究むれば
究むるほど、妖はますます妖となり、怪はますます怪となりて、ついにその説明....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ありといわざるべからず。偶合、実にあり。しかれども、さらに進みて偶合のなんたるを
究むれば、偶然の暗合にあらずして、必然の道理あるを知るべし。ゆえに、余ははじめに....
「文明教育論」より 著者:福沢諭吉
いえども、智恵は然らず。人学ばざれば智なし。面壁九年能く道徳の蘊奥《うんおう》を
究むべしといえども、たとえ面壁九万年に及ぶも蒸気の発明はとても期すべからざるなり....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
死して行く処には迷わずにいられたのである。それが正しかったか否かは、私たち歴史を
究むる者の問うところではない。ただ今一段とかつてあった事実を精確にしようと念ずる....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
トゲン教授がこの不思議な線に命名するのに未知数エックスをかぶせたほどあって、深く
究むれば
究むるほどいよいよますますエックスである、私はこんな分からぬ学問をするの....