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空き屋
「空き屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空き屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
はこころよく受け合った。 「では、一緒に来やれ。屋敷はすぐそこじゃ」 誰やらの
空き屋敷を仮りの宿所にあてているらしく、構えの大きい割には屋敷の内もひどく荒れて....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
つぐなわず、とうとう質流れになってしまった。ほかに売る先もないので、廃り物として
空き屋のなかに久しく押し込んで置くと、月の明るい夜にその人形が幾つも現われて、あ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
新の革命で武家というものが皆ほろびてしまったのであるから、そこらには毀れかかった
空き屋敷が幾らもある。持ち主が変わっても、その建物は大抵むかしのままであるから、....
「呪われの家」より 著者:小酒井不木
ので、その男を部下のものに委ね、あとで朝井刑事はその家の中を検べて見たが、まるで
空き屋同然であって、女の住って居る様子は少しもなく、附近の家の人にきいて見ても誰....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
入って来るのは必定と思う。――しかしどうにも気が勇んでこなかった。――そこで彼は
空き屋敷の内から酒をさがさせ、郎党七人と外で車座で飲みはじめた。寂寥、まるで無人....