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空き部屋
「空き部屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空き部屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東京要塞」より 著者:海野十三
喰の上に坐ってしまった。 見よ! さきごろまでは、何一つ入れてないがらんとした
空き部屋だったのが、今はどうであろうか。その口径、およそ五十センチに近いと思われ....
「追憶」より 著者:宮本百合子
居る陰の多い、庇が長い為に日光が直射する事のない、考えるには真に工合の好い五畳が
空き部屋になって居たので、其処がすぐ「お叔父ちゃんのお部屋」に定められて居た。 ....
「道標」より 著者:豊島与志雄
コンクリートの床、配置を乱して一方へ片寄せられてる卓子や椅子……見ようによっては
空き部屋とも思えるその長方形の広間に、なにか嘲笑の空気が漂っていました。それは何....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
。しかしその日も、迫る恐怖のうちに、やがて夜となった。 すると、彼が占めていた
空き部屋の扉を、夜更けて、こっそりと叩く者があった。 「私、今夜はお詫びに来たの....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
ら。……ね、ね、おっ母さん」 でもなお、お袖は疑っていたが、そのとき、あなたの
空き部屋で、酔い伏しているとばかり思われていたお島が、這うように、身をもたげて、....