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空っぽ
「空っぽ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空っぽの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千年後の世界」より 著者:海野十三
のうちに、地球上の人間はすっかり金星へうつってしまいます」 「えっ、すると地球は
空っぽになるのですか。いったいそれはどうしたわけです。この尊い地球を捨てるなんて....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
た心地も無いこの哀れな青年を前にして、技手は全く途方にくれたようであったが、一方
空っぽにして来た変電所の事も気になるらしく、咄嵯に何うにか、後始末の手段を考えて....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ギシギシと鳴り響いた。 続いて、第二弾、第三弾―― 爆弾室は、見る見る裡に、
空っぽになって行った。 「ううん、美事な命中率だ。素晴らしいぞ、照準手!」船長は....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
白いシーツの懸っている寝台があったが、こいつが少しねじれていた。が、ベッドの上は
空っぽで、求める事件の主は、いま入った戸口に近い左側の隅っこに、大の字に伸びてい....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
気味がわるいので、彼はそれをポケットの中へしまった。 「さあ、なんとかして、この
空っぽの井戸からあがらなくては」 見ると、空井戸の底には、横向きの穴があった。....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
出した。四本とも皆出して、卓子の上にそっと置いた。また新聞紙も皆出した。鞄の中は
空っぽになった。 「さあ、これでいい訳だ。おい臼井、その鞄を閉じてくれ」 目賀....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
配置についてしまったのです。わたしは、大変におくれてしまった」 「でも、この町を
空っぽにしておくことは危険じゃないかね。やはり警備員をおかないと安心ならないと思....
「火星探険」より 著者:海野十三
ーヨーク入りをした。一行の上に、七色の紙が花のように降り、市民たちは家もすっかり
空っぽにして沿道に集り、歓呼をあびせかけた。 山木、河合、張、ネッドの四少年は....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
うな調子で、太い声を響かせたのは。 「面白いですなあ、この鳥籠は……。鳥籠の中は
空っぽです。籠の入口の金具もしっかり締まっています。この鳥籠の中に小鳥が飼ってあ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
った」 山岸中尉のいうことは、もっともに響いた。白根村に落ちた「魔の空間」が、
空っぽであれば、透きとおって見えるかもしれないが、その中にエンジンがあり、ミミ族....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、博士の秘密室の中で、一体何を見たのであろうか。
意外にも意外! その部屋は、
空っぽも同様であった。
そのだだっぴろい部屋には、湿気のために、妙な斑点のつい....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
らくマリアナ海一帯であろう」 「ふーん、わが東洋艦隊は印度やシンガポールや香港を
空っぽにして日本の主力艦隊にかからにゃ駄目だ」 「もちろんのことさ。しかしこうい....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
のが見える―― という順序であったが、棺の蔽いを取ってみると、意外にも棺の中は
空っぽだった。 「おお、これはどうしたッ」 「アラ小山さんが……」 一同は肝を....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
た。それがメスの活動の最後だった。 内臓はすべて体外に出た。胸と腹との中は全く
空っぽで、舟のような形になってしまった。少年の屍体は、なんだか寒む寒むと見えた。....
「瘤」より 著者:犬田卯
「何故か」を了解したと思った。彼もまた瘤の腕力によって自分の金庫を――整理すれば
空っぽにならなければならぬそれを護ってもらいたいのだ。そしてそのためには多少は喰....