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空電
「空電〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空電の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
と小さい斑点で、そしていやに黒いのである。電送写真というものがあるが、あの写真を
空電の多いときに受信すると、画面におびただしく小さな黒い
空電斑点というものが印せ....
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
って来ませんでした。耳朶が痛くなる迄、懸けつけた受話器の底には時々ガリガリという
空電の雑音が入って来るばかりで、信号の形を備えた電波は全く見出すことが出来ません....
「断層顔」より 著者:海野十三
られたが、不幸にも送信機と受信機の調子が完全に合わなかったことと、運悪く当夜強い
空電があったために、再生の木田氏は、あんなに断層のある醜い顔、いびつな身体になっ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
の数は、凡そ百六、七十台に及べり。本船は、これを無電にて、至急報告せんとせるも、
空電|俄に増加し本部との連絡不可能につき、已むなく鳩便を以て報告す” 潜水飛行....
「地球要塞」より 著者:海野十三
》むブブ博士……」 そこまでは、明瞭《めいりょう》にきき取れたが、そのあとが、
空電《くうでん》とおぼしきはげしい雑音のため、全く意味がとれなくなってしまった。....
「火星兵団」より 著者:海野十三
を廻している様子だ。
がらがら、がらがら。
高声器の中から、雑音が出て来た。
空電がはいっているらしい。博士は、なぜ高声器を働かせているのか。
「博士、どうし....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
んでいたが、ふと眼をあげて、若い技士によびかけた。和島丸の無電局長の古谷だ。 「
空電ばかりになりました。ほかにもうなにも入りません」 と、丸尾とよばれた若い技....
「電車の見えない電車通り」より 著者:宮本百合子
の下へゆき、両手でつり皮につかまりながらそれを眺めはじめた。 車庫には、明るい
空電車が外まではみ出して何台もつめかけ、アゴ紐をおろし、巻ゲートルをつけて立って....