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空頼め
「空頼め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
空頼めの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「爛」より 著者:徳田秋声
。」 三年ほど前に、男の亡くなったことが、お増の耳へ伝わった時、それがにわかに
空頼めとなったのに、力を落した。お増はまた、通って来る客のなかから、男を択ばなけ....
「春昼」より 著者:泉鏡花
れを取巻く如くにして、どやどやと些と急足で、浪打際の方へ通ったが、その人数じゃ、
空頼めの、余所ながら目礼|処の騒ぎかい、貴下、その五人の男というのが。」 「眉の....
「青年」より 著者:森鴎外
わざも無い。自分だけの力で為し得ない事を、人にたよってしようと云うのは、おおかた
空頼めになるものと見える。これに反して思い掛けなく接触した人から、種々な刺戟を受....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
ても過言ではない。 西鶴を生んだ日本に、西鶴型の科学者の出現を望むのは必ずしも
空頼めでないはずであるが、ただそういう型の学者は時にアカデミーの咎めを受けて成敗....