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突っ掛ける
「突っ掛ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
突っ掛けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
《のきあんどう》の下にしょんぼりと立っている六三郎の寂しい影を見た時に、涙がまず
突っ掛けるようにこぼれて来た。 「大坂じゅうに隠れのない噂、わたしは残らず聞きま....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
「あら、お帰りですの?」女中が玄関へ顔を出した。 豹一はそれに答えず、汚い靴を
突っ掛けると、大急ぎで出て行った。犬の遠吠をききながら、住吉線の姫松の停留所まで....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
て来て、急に地面の上へ出たり、引っ込んだりするんだろう。この凸凹に下駄《げた》を
突っ掛ける。烈《はげ》しいときは内臓が飛び上がるようになる。だいぶ難義になって来....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
気、それが歌声を囲繞いている」「それは大変だ。急いで行こう」 ありあう庭下駄を
突っ掛けると、ポンと枝折戸を押し開けた。往来へ出ると一散に、桝形の方へ走って行っ....