突入[語句情報] » 突入

「突入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

突入の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
もののようである。 すなわち扉を細目に、先ず七分立の写真のごとく、顔から半身を突入れて中を覗いたのは河野英吉。白地に星模様の竪ネクタイ、金剛石の針留の光っただ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
た稀薄な星雲の部類に属するものである。 一つの太陽型の恒星がある稀薄な星雲中に突入したときに何事が起るであろうかということは、星雲中における侵入者によって生じ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
大戦までは世界が数十の政治的単位に分かれていたのがその後、急速に国家連合の時代に突入して、今日では四つの政治的単位になろうとする傾向が顕著であり、見方によっては....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
沖縄本島周辺にここ旬日あまり群って退かぬ敵艦船群に対し、わが特攻水上隊及航空隊が突入し、わが水上隊も戦艦一、巡一、駆三を撃沈した。かくて敵艦十五隻撃沈、十九隻撃....
怪星ガン」より 著者:海野十三
るんだか、意見をのべてもらいたい」 隊長がいった。 「宇宙塵のかたまりのなかに突入したのではないかと思います。だから星の光りが見えなくなった」 博士のひとり....
火星探険」より 著者:海野十三
全く前例のないことだけに、デニー老博士も非常に心配している。 運命の危険圏への突入は、あと僅か五時間後に迫っている。 近づく危険圏 よく熟れた杏《あん....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
高度二万八千メートルニ達セシトコロ、突然|轟音トトモニハゲシキ震動ヲ受ケ、異状ニ突入セリ、噴射機関等ニマッタク異状ナキニモカカワラズ、速度計ハ零ヲ指シ、舵器マタ....
怪塔王」より 著者:海野十三
われは、その一台をおとすまでは大いにがんばって闘うつもりだ。そのうえで、白骨島へ突入する考えだ、そこは怪塔王の根拠地だからな」 「あっ、こっちへ来られますか。そ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
逃げてみよう。攻勢防禦だ」 と人数の少い方の通路を見きわめると、猛然矢のように突入した。 敵のひるむところを、よしきたとばかり猛進して、相手を投げとばし、敵....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
霊魂が、無理矢理にその肉体から引き離され、激情と憎念とに充ちたままで、幽界生活に突入するほど危険なことはない。天寿を全うすることは、大自然の原則である。玉の緒は....
村芝居」より 著者:井上紅梅
る水の音が一際あざやかに、船はさながら一つの大白魚が一群の子供を背負うて浪の中に突入するように見えた。夜どおし魚を取っている爺さん連は船を停めてこちらを眺めて思....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
れた。 「風来もので、だらしはないがね、職人の子だから腹巻を緊めている。」 と突入れつつも肩が聳え、 「まったく、ぞくぞくもしよう、寒気もしよう、胸も悪かろう....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
き血を流動せしめて全人格を躍動せしめようとするには勢い内面生活の細事にまでも深く突入しなければならないから、生前の知友としてはかえって能くしがたい私情がある。故....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
りというを聞き、氏を訪問したり。かかる日本人の一人もおらざる天涯万里の異域に単身突入して、成功の彼岸を見るに至るまでの苦心は思い知るべし。氏の案内により公園を一....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
翼にあるものと定まっていたのに、今日はアルデンヌの錯雑地を経て一挙北部フランスに突入した。 奇襲的効果は甚大であった。セダンの破壊口からドイツ軍は有力な機械化....