突止める[語句情報] » 突止める

「突止める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

突止めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二重心臓」より 著者:夢野久作
家の事でしょう」 「そうなんだよ。ホントの犯人がわかりそうなんだよ。そいつを僕が突止める役廻りになったんだよ」 「だからウイスキー曹達を、お引っくり返しになった....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
安になって来た。 「それにしても、怪物は一体、何物だろう」 僕は、怪物の正体を突止めるために、背中を歩き廻った。なるほど、駆逐艦ほどもある大きさだ。歩きながら....
ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
その自殺を何か金銭上の失敗の結果ではあるまいかと考えてみる。結局たしかなところを突止めることは出来ないので、そうした類いの自殺者に対しては、ただ漠然と「不思議な....
日蔭の街」より 著者:松本泰
ぐそこはグレー街であった。 私の第一の仕事は、いまのところ例の仏蘭西人の居所を突止める事であった。私はそれに就いて何一つ手掛りは持っていなかったが、唯一つベー....
緑衣の女」より 著者:松本泰
くもないマーゲートの事であるから、明日《あす》になってから彼女の住居《すまい》を突止める事にしようと思った。 彼はとある横町でようやく粗末な料理店を見付けた。....
活人形」より 著者:泉鏡花
ま怪しからん人体でした。あのまま見遁して置くお所存ですか、「なあにこれから彼奴を突止めるのです。この病人は及ばぬまでも手当を厚くして下さい。誠に可哀相な者ですか....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
る。 創作の上では、それでも事足りてはいたが、一面そこの空白面は、史上の武蔵を突止める上において常に満されない気もちでいたところ、偶然、武蔵と禅門の関係につい....