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「窮める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

窮めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
っていたが、二人がいかにも無心に赤々とした頬《ほお》をしてよく寝入っているのを見窮めると、そっとどてらを引っかけながらその部屋を脱け出した。 二五 それか....
」より 著者:徳田秋声
のであった。 「はやくお今を引き離そう。」 お増はじれじれと、そんなことを思い窮めるのであったが、その手段がやはり考えつかなかった。 「あの子に傷をつける日に....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
野が空に連なるかと思われるほどはるかに、草原は海のごとくひろびろとして望めども見窮めることはできない。近い将来には天賦の富を得る道を開かんと願い、無人の境に汽車....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
な。 (声高く。) 医学の要旨は造做もないものだよ。 君は大天地と小天地とを窮めるのだ。 そして詰まる所はやはり神の思召どおりに、 なるがままにさせて置くの....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
きだ。日本に此二大峡谷あるを少くとも私|丈は幸福だと信じている。 毛勝の頂上を窮めることは最初からの目的であるから、此処に荷物を残して北に続く山稜に足を向けた....