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窮困
「窮困〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
窮困の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
インを割譲しました。戦争はここに終りを告げました。しかしデンマークはこれがために
窮困の極に達しました。もとより多くもない領土、しかもその最良の部分を持ち去られた....
「死生」より 著者:幸徳秋水
はない、縦令偶然にして其寿命のみを保ち得ても、健康と精力とが之に伴わないで、永く
窮困・憂苦の境に陥り、自ら楽しまず、世をも益するなく、碌々昏々として日を送る程な....
「連環記」より 著者:幸田露伴
たい。 慾を捨て道に志すに至る人というものは、多くは人生の磋躓にあったり、失敗
窮困に陥ったりして、そして一旦開悟して頭を回らして今まで歩を進めた路とは反対の路....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
内府がかつて百二十三巻十四帙を千疋で買得して所持し来ったところ、同入道の歿後中院
窮困したので、やむを得ず内幾冊かを沽却《こきゃく》しようとした。それを実隆が聞き....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
ぶ》り愛児までを伴《ともな》いて帰宅せしに、両親はその心情をも察せずして結局彼が
窮困の極|帰家《きか》せしを喜び、何《なに》とかして家に閉じ込め置かん者と思いお....
「草紅葉」より 著者:永井荷風
くしは一度もこの爺さんの笑った顔を見たことがなかった。人は落魄《らくはく》して、
窮困の中に年をとって行くと、まず先に笑うことから忘れて行くものかも知れない。 ....
「望郷」より 著者:服部之総
に臨み、民心をして戦《せん》りつするところあらしむべしと上書している中で、同時に
窮困不平の士族を政府に馴致し、豪農巨商等の有力者を政府に収攬《しゅうらん》せよと....