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立ち処
「立ち処〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立ち処の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
かねない勢いでごさいますから、画師さんは面喰らったに相違ございますまい。(天罰は
立ち処じゃ、足四本、手四つ、顔二つのさらしものにしてやるべ。)で、代官婆は、近所....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
係のない継母なんです。それよりもぐずぐずしていて森虎造に見つかってごらん遊ばせ、
立ち処に生命はありませんよ。まず貴方の身体を安全なところへ置くことです。……お分....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
王妖順はその要人の一味だ。もし漢青年が今日のように切迫した時局を知ったなら、彼は
立ち処に故山に帰り、揚子江と銭塘口との下流一帯を糾合して、一千年前の呉の王国を興....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
の名前をつきとめるんだって、誰にも尋ねちゃ駄目だぞ。敵の密偵は巧妙に化けている。
立ち処に殺されちまうぞ」 「ウン、誰にもきかんで、見付けちまおう」 「見付ける方....
「地球盗難」より 著者:海野十三
、いつも閉まり、それに強い電気が通じてあって、もしそれに間違って触る者があれば、
立ち処に生命を堕とすという話じゃ。おやめなはれ、おやめなはれ、そればかりは……」....
「読書法」より 著者:戸坂潤
り立たねばならぬ。だが大河内氏の科学主義工業は、資本主義的でない処の社会的企画を
立ち処に確立出来るというのであろうか。 資本主義に対立するものを科学主義と考え....
「女給」より 著者:細井和喜蔵
行っておくれ。本当に洋菜屋さんもこんな女をつれて来るなんて……。」とつぶやき乍ら
立ち処に暇を出して了った。 彼女はお湯道具や寝巻の入った風呂敷包みを抱えて雷門....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
なた真理に反しているのですよ。いいですか、およそ人間たるものが、心臓を失ったら、
立ち処に死んでしまうでしょう。しかるに君はちゃんとこうして生きて居らるる。それな....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
クとも手応えがないのに呆れてしまって、こんなことを叫びました。しかしその証明は、
立ち処につきました。というのは、破れモーニングの怪物が、こんどはノソノソと、機関....
「○○獣」より 著者:海野十三
でいる地球へやって来ないとも限らない。彼らは、その勝れた頭脳でもって、人間たちを
立ち処に征服してしまうかもしれない。丁度山の奥に蟻の一族が棲んでいて、天下に俺た....
「死者の書」より 著者:折口信夫
言う風に、見じろきすらもせずに居る。 夜の間よりも暗くなった廬の中では、明王像の
立ち処さえ見定められぬばかりになって居る。 何処からか吹きこんだ朝山|颪に、御灯....