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立ち竦み
「立ち竦み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立ち竦みの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「振動魔」より 著者:海野十三
うべきだろう。柿丘でなくとも、どのような男だって、雪子夫人のような女に出遭うと、
立ち竦みでもしたかのように彼女から遠のくことが出来なくなるだろう。だが柿丘秋郎を....
「地球盗難」より 著者:海野十三
が入っていたであろうか。 「おお、これは……」 といったきり、彼は化石のように
立ち竦み、普段は赤いその顔からはサッと血の気が一滴のこらず退いてしまった。――見....
「安重根」より 著者:谷譲次
査をする。 大尉の合図を受けて兵卒たちがのっそりとはいって来る。劉東夏はぼんやり
立ち竦み、禹徳淳は驚愕して背ろへよろめく。 13 十月二十六日、朝....
「善蔵を思う」より 著者:太宰治
自分の故郷にいま在りながらも孤独の旅芸人のような、マッチ売りの娘のような心細さで
立ち竦み、これが故郷か、これが、あの故郷か、と煮えくり返る自問自答を試みたのであ....
「最終の午後」より 著者:森鴎外
が 〔notre coe&ur〕 と申した、その男心でございますね。(男の呆れて
立ち竦みいるをあとに残し置き、女は平気にて歩み去る。)....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
のかなア」 「えッ、この人造人間が殺害犯人とは……」 一同は慄然としてその場に
立ち竦み、この不気味な鋼鉄の怪物をこわごわ見やった。人造人間は、ピクリとも動かな....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
を船尾へ持って来おい、ダービー!」と言った。 海賊どもは地面に根が生えたように
立ち竦み、眼玉が顔から跳び出そうであった。その声が消えてしまって永くたっても、彼....