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立上がる
「立上がる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立上がるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
頸胸部の絞痕を綿密に観察していた。 「死後何時間を経過していますか?」 喬介は
立上がると、物好きにも側にいた警察医に向ってこう質問した。 「六、七時間を経てい....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
れて、警察へ運ばれて行きました……。 一方、間の抜けた法廷では、やがて裁判長が
立上がると、あとに残った少しばかりの人々に向って、 「都合により、判決は、明日に....
「孟買挿話」より 著者:吉行エイスケ
ーの指揮棒がはねかえると数十本の楽士達の手足が渦を巻いて低声で唄いながら踊子達が
立上がる。私はパートナアの金髪の波をかきわけてフォックストロットの足並を揃える。....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
出せと講中、肩衣で三方にお捻を積んで、ずらりと並んでいやがったが、七八人|一時に
立上がる。忌々しい、可哀そうに老人をと思って癪に障ったから、おいらあな、」 活....
「病院風景」より 著者:寺田寅彦
れから湯が不断に流出している。もったいない、と知らぬおばさんが云う。暖かい湯気が
立上がる。しおれた白百合やカーネーションが流しの隅に捨ててある。百合の匂。カーネ....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
声 あんだとお?(と少し調子はずれの声を出して今まで稲の中にいたもう一人の爺が
立上がる。これも老人になってしまった段六である)もうはあ、お茶だと? 瀧三 また....