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立候補
「立候補〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立候補の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
願いに背《そむ》いて申し訳ないが、とても急には出来ない。実は昨年、県会議員選挙に
立候補してお蔭で借金へ毎月|可成《かなり》とられるので閉口。選挙のとき小泉邦録君....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
がいなく、恋愛でない場合にしても、女流作家が小説をかいて発表するのも、女代議士が
立候補するのも、同じように本当の自分をはきだすのではなく、自分を幾重にも誇張して....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
いてゆく、親しい対象だった――感情的にも、思想的にも。 彼の交友仲間――彼が中
立候補としてたった代議士にも落選後、ひそかに結束の機運が醸成されかかってる少数の....
「未亡人」より 著者:豊島与志雄
張った紙幣束を金庫にしまってから、こんどは真剣に考えこみましたね。その金を、既に
立候補してる同士の其々氏等に分配してやったものか、或は、分配は少額にしておいて、....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
。今では職人も使って木製の家具類を造り、このへんではモウケ頭の方だ。しかし、この
立候補でモトのモクアミになるんじゃないかと近所の取沙汰であった。 代議士に当選....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
をつとめた。一方ではこの期間に彼は政治界の嵐に捲込まれ、郷里で演説をしたり、弟の
立候補の声援運動を助けたりした。義兄弟のバルフォーア、当時のアイルランド政務総監....
「西荻随筆」より 著者:坂口安吾
、とても行けないから、大井広介に助太刀をもとめて、代々木へ訪ねたら、彼はイトコが
立候補して、選挙応援に九州へ出向いて不在であった。郡山千冬なら睨みがきくだろうと....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
イショ話なんてものも風流じゃないか。え?」 「君の態度を軽薄だと思わないのかい?
立候補なんてこと考えるようになると、そんな風になるもんかねえ。今日の話は、君にと....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
天下の政治家などが現れてくるから、アレ、アレ、あの野郎が政治を語る、奇怪。奴め、
立候補する気かな。ほんとにそう思いこんで、ゲキレイしたり、すすめたりするのが何人....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
つある。すなわち一つは国民の政治意識があまりにも低すぎることであり、一つは現在の
立候補手続きが人材を引き出すようにできていないことである。 現在の国民大衆の政....
「鍬と鎌の五月」より 著者:黒島伝治
ことである。 香川県は、全国で最も弾圧のひどい土地だ。第一回の普選に大山さんが
立候補した。その時、強力だった農民組合が叩きつぶされた。そのまゝとなっている。 ....
「選挙漫談」より 著者:黒島伝治
くとらわれて、労働者は彼等と対立するかの如く思いこんでいる者が少くない。農民から
立候補した者は、自分の味方であるが、労働者は、自分たちの利益を考えないものである....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
に散った。 三木はそのとき僅かに三十二歳。政党人としてはほんの駈けだしである。
立候補しても選挙運動費はたった三千円しか用意できなかった。 選挙期日の二日前、....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
をかけ回らされた。 昭和四年、日本大衆党の公認をうけ東京市深川区から市会議員に
立候補した関係で、深川のアパートに住むようになり、それ以来、江東地区の労働運動に....
「俗臭」より 著者:織田作之助
している。最初崎山は代議士であると誤解されていた。が、違うらしいのだ。どうやら、
立候補すらしたこともないというのが本当らしいのである。が兎に角、彼はまるで口笛を....