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「立場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

立場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
十五というそのころまで、熱心な信者で、清教徒風《せいきょうとふう》の誇りを唯一の立場としていた木部がこの初恋においてどれほど真剣になっていたかは想像する事ができ....
或る女」より 著者:有島武郎
》の違った二人《ふたり》の妹に、どっちにも堪念《たんねん》の行くように今の自分の立場を話して聞かせて、悪い結果をその幼い心に残さないようにしむけるのはさすがに容....
卑怯者」より 著者:有島武郎
ひろ》がった。 こうなると彼の心持ちはまた変わっていた。子供の無援《むえん》な立場を憐《あわれ》んでやる心もいつの間にか消え失せて、牛乳瓶ががらりがらりととめ....
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
よい芸術は、いかなる階級の人にも訴える力を持っている。それゆえ私が芸術家としての立場を、ブルジョア階級に定め、その作品はブルジョアに訴えるために書かれるものだと....
小作人への告別」より 著者:有島武郎
す。ただし、いったんこの土地を共有した以上は、かかる差別は消滅して、ともに平等の立場に立つのだということを覚悟してもらわねばなりません。 また私に対して負債を....
星座」より 著者:有島武郎
おいても比較になるような人ではなかった。それがゆえに彼の未来を切り開いて、自分の立場に一日でも早く立ち上がろうとする焦躁《しょうそう》は激しくなった。万事につけ....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
自信をもって哲学なり、芸術なりにたずさわっていると主張するなら、彼らは全く自分の立場を知らないものだ」という意味を言われたのを記憶する。私はその時、すなおに氏の....
想片」より 著者:有島武郎
にも、単なる私の言説に対する批評でなしに――もちろん批評にはいつでも批評家自身の立場が多少の程度において現われ出るものではあるが――この問題に対する自分自身の正....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
不器用な言葉の尻を消して、曇った顔をしなければならなかったから。そして私も苦しい立場や、自分自身の迷いがちな生活を痛感して、暗い心に捕えられねばならなかったから....
親子」より 著者:有島武郎
振りで問いつめて行った。彼はこの場合、懐手をして二人の折衝を傍観する居心地の悪い立場にあった。その代わり、彼は生まれてはじめて、父が商売上のかけひきをする場面に....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
上に立っているものであることをよく知りぬいている。ただ、今の私はそこに一番堅固な立場を持っているが故に、そこに立つことを恥じまいとするものだ。前にもいったように....
燕と王子」より 著者:有島武郎
かりになるばかり、燕をせいて早くひとみをぬけとおっしゃいます。燕はひくにひかれぬ立場になって、 「それではしかたがございません、御免こうむります」 と申します....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
うるガラスの研究を依頼した。化学の部分はファラデーが受け持ち、ドロンドは器械屋の立場から試験を行い、ヘルシェルは天文学者なので、光学の方面から調べるというつもり....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
るということは、前代未聞、世界に類例のないことであろうと思うのであります。かかる立場に立った総理でありますならば、その道義的責任を感じて辞職するのが当然であると....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
欧洲戦争の影響で、デモクラシーの思想が擡頭して来た時代である。 そこで、学生の立場から民主主義、社会主義の研究を始めたのであるが、外部の社会主義運動、労働運動....