立売り[語句情報] » 立売り

「立売り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

立売りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
》とよんでいる。モスク※で、伸子たちをバリシュニヤーとよぶのは辻馬車の御者か町の立売りぎりだった。パン屋の店員でも女市民《グラジュダンカ》とよんでいるのに、ルイ....
折たく柴」より 著者:宮本百合子
クールの日記があった。 道端で籠を下げた物うりが妙な貝を売っている。玉子などの立売りも出ている。パリの騒然とした街の様子が彼独特の詳細な筆致でかかれているあと....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
で。例えばね、この間、そこの帰りテープ買ったのよ、ゴムの。下着用の必需品。これが立売りしかありません。細いの一尺五十銭、やや太いの七十銭。六尺五寸ずつ(たった二....
私本太平記」より 著者:吉川英治
もう夢中らしい。子供の眼つきそっくりである。門前町から沿道の露店やら大道芸人やら立売りなどまで、見洩らすまじと、人に揉まれ揉まれ、眼をくばり歩いているふうだった....