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立所に
「立所に〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立所にの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
てコーンと打《ぶ》ちました。 國「あゝ痛《いた》た」 文「さア改心しなければ
立所に打殺《ぶちころ》すぞ、どうだ」 國「どうか助けて下さいまし」 文「イヽ....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
なくなった。恰度お伽噺の中にある様に、魔法使いのお蔭で何でも欲しいと思うものが、
立所に湧いて出ると云うような趣だった。然し彼はいつまでも茫然としていられなかった....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
厳正な科学的の判断に錯覚を来し、驚愕し、面喰いつつあるかを説明すれば、この疑問は
立所に氷解する筈である。
現代医学に依ると普通人の平静な呼吸の約十八、もしくは....
「無系統虎列剌」より 著者:夢野久作
告したので、B町中が忽ち引っくり返るような騒ぎだ。何しろB町は今秋の大演習の御野
立所になる筈だったんだからね。西木、斎藤の両家は勿論のこと、前の日に斎藤さんの診....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
神様の御眷族が多数附いて居られる。若しいささかでもこれに暴行を加えようものなら、
立所に神罰が降るであろう。ここで非命に斃れた、かの実朝公なども、今はこの樹に憑っ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ではないか。 教会は教える。神の信仰に入りさえすれば、いかなる堕落漢たりとも、
立所にその罪を許されて天国に入り、神の御前に奉侍することができると。若しもそれが....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
裂弾がそこから掘り出された。ただその信管は弾丸と平面にこわれていた。この最後の佇
立所において、一人の軽騎兵の鞍《くら》にゆわいつけられ、霰弾《さんだん》の連発ご....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
。甲府城には、加藤|駿河《するが》の手で、三千人、それに、旗本を加えて、五千人は
立所に揃うであろう。これで、一戦しようで無いか」 「然し、京都での、新撰組の勢力....
「太陽系統の滅亡」より 著者:木村小舟
なる天文台は、敢て経費の支出を俟たず、地球上に存在せる、あらゆる材料を搬入して、
立所に出来て仕舞った、また同盟会議所のごときは、優に一億万人を収容するに足るべき....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
ろい月、そのふくよかな光のうちに膨らむ。月が動き、凡ての泉が輝き、荘厳の大諧調|
立所に目をさます。その時雲が急に行き過ぎて、柔い素足の残す跫音かと思われた……で....
「全体主義」より 著者:国枝史郎
。したがって、それが自己を包含するものから脱落して独立自存しようとするや、それは
立所に滅亡する。人間は、あらゆる精神的共同なくしては、精神的に死滅しなければなら....
「殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
でも、私のする事を見守っているのです。あなた方にこんな話をした事が知れたら、私は
立所に殺されて終います」 「誰ですか。その恐ろしい男と云うのは」 「山川です、牧....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
っても、起きぬけにすぐ熱い湯に入り、ぐッと一つそのあとで熱い奴さえ引ッかければ、
立所に、奇妙な位
立所にケロリとした。そうして、あと、いくらでもまたつゞけられた。....