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立方体
「立方体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立方体の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
は分子の容積を計算して蚕《かいこ》の卵にも及ばぬ(長さ高さともに一ミリメターの)
立方体に一千万を三乗した数が這入《はい》ると断言した。一千万を三乗した数とは一の....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
と大斗《たいと》の朱と照応して虹のような美しい光を空に放っている。その下の宮殿は
立方体式の宏壮な石※を幾層となく積みかさね、幾何学的配列で窓をうがった正面の壁は....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
よりて配列せしめたる事なり。もし北寿をして今一歩を進ましめんか日本における最初の
立方体画家となりしや知るべからず。 北寿の板物を見るものはまた彼が好んで雲を描....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
間もなく聖者は自身の存在感を失って、天地にただ真白く、肉のようにしねしねした質の
立方体だけが無窮に蔓こっていた。どこからそれを眺めて居るのか、眺めている自身がそ....