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立聞く
「立聞く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立聞くの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
何んとなく怪しい節がある。これも調べる必要がある」「何をご密談なさるのか、それを
立聞く必要がある」「何処へご微行なさるのか、これも突き止める必要がある」 そこ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
昨日であった。塩田君はやおら琵琶を抱え、眼を半眼に開いて、咳一咳。外は天幕総出で
立聞く気はい。「夫れ――達人は――」声はいさゝか震えて響きはじめた。余は瞑目して....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
言語もまた傍若無人でありました。それは高談笑語でこそなけれ、ややはなれた能登守の
立聞くところまで、尋常に聞える話しぶりでありました。 「実は、おれも弱っているの....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
されては男の一|分が立たんと、旧の士族さんの心が出ましたから、小蔭に隠れて様子を
立聞くと、奧州屋新助が美土代町へ帰るようだから。 庄「ムウ彼奴が美土代町へ帰るな....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
むうー」 と余り腹が立つと鼻がフー/\鳴るから、自分で鼻を押え、猶も身を寄せて
立聞くとも知らず、 たき「ちょいとこれを喰べて御覧よ、□□□□□□□□□□□□□....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、ついつい松の根方に彳んでしまったものとして受取れる。自然、そうしている以上は
立聞くつもりでなくっても、おのずから内なる人の会話と討論とは、手にとるように聞き....