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立至る
「立至る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立至るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るというわけにはゆきません。途中で、そんなことに考えつきそうなものだが、この場に
立至るまでそれと気がつかなかったのは、おぞましいともなんとも言いようがありません....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぱって、京大阪から、金毘羅道中《こんぴらどうちゅう》までしなければならないことに
立至るのです。先輩の弥次郎兵衛、喜多八は、京都で梯子《はしご》を一梃売りつけられ....
「微笑」より 著者:豊島与志雄
膝関接部の挫折は意外に重く全治一箇月を要する見込なれどもし発熱せばよほどの重患に
立至るべしと 私はその記事を読んで眼を見張った。村瀬も顔の筋肉を引しめていた....
「在学理由」より 著者:豊島与志雄
習慣のうちでも、最も恐ろしいのは飲酒と喫煙だ。それは常住不断の習慣――中毒にまで
立至る習慣――になり得るからだ。所有慾や色慾……窃盗や放蕩も、常習になって初めて....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
をする。これ一種の惨酷な殺生である。しかし今日の戦争の世の中、多くはかかる結果に
立至るものである。ゆえにこの旧式の年期小僧の制度を改めて、すべて雇人制度となし、....
「民族の血管」より 著者:中井正一
一大衆が、文字から離れて直接感覚の世界にのみ向えば、出版界は自ら自らを殺す矛盾に
立至るであろう。 大きな定石は、出版界の企画は「常に、真実によりそえ」というこ....