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立襟
「立襟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立襟の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
されるのだと思うと、まるで生きた心地もなかった。美々しく銀モールで刺繍をした赤い
立襟や佩剣などが、もう眼の前にちらついて……彼は全身ブルブルとふるえだした。とう....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
夫人のからだにあらわれている、しめっぽくて、はげしそうな表情も、越智の白い夏服の
立襟をきちんとしめて、とりすましたような工合も伸子の気質の肌に合わなかった。普通....
「襟」より 著者:ディモフオシップ
襟二つであった。高い
立襟で、頸の太さの番号は三十九号であった。七ルウブル出して買った一ダズンの残りで....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ないものばかり。はて、まだ夢を見ているかと眼をこすりながらフト首に手をやると固い
立襟のカラーが手に触った。首筋の痛むのも道理、加十はタキシードを着たまま眠ってい....
「かもじの美術家」より 著者:神西清
もち、腰帯には犬綱をさげています。八人目のもう一人の男は、伯爵家の家令で、高々と
立襟のついた長い狼の毛皮外套を着ています。 わたしの匿れていた箱は、正面の側だ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
はなはだもって四分滅裂。細身の繻子《しゅす》のズボンに真紅《まっか》な靴下、固い
立襟に水兵服、喉まで締め上げた万国博覧会時代の両前の上着。そうかと思うと、何を考....