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立言
「立言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
てありき。民権論派の主義の大体を考うるに今日の民権説と少しくその趣を異にし、その
立言はすべて駁撃的よりはむしろ弾劾的に近く、道理を講述すというよりはむしろ事実を....
「運命」より 著者:幸田露伴
して、四十三年秋に至りて業を卒る。其の書の体たるや、水滸伝平妖伝等に同じと雖も、
立言の旨は、綱常を扶植し、忠烈を顕揚するに在りというを以て、南安の郡守|陳香泉の....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
にぞくすべきものだ。と云う意味は時評とは一定の限られた時事問題に即して、原則的な
立言をすべきものだというのであって、山川氏のようなやり方の論文こそが、実は時評と....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
尊崇して同藩に宋学を起した人であるが、専《もっぱ》ら実行を主とした学者であって、
立言の儒者ではなかった。したがってその著作は多く伝わっていないが、その治績の後世....
「なかじきり」より 著者:森鴎外
いて、針路をショオペンハウエルの流派に引きつけたのであろうか。しかし哲学者として
立言するには至らなかった。歴史においては、初め手を下すことを予期せぬ境であったの....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ば、客観的には快楽だから欲求したのだともいえようが、しかしそれは客観的、経験的の
立言で主観的ではない。それにまた人間がこの世の中にポッと生まれ出て、快楽のために....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
い表わされる外はない。だからこのプロバビリティーに基くエレクトロンの存在に関する
立言は凡て、絶対的確実性を有つことが出来ずに、大体の一定傾向を言い表わすものでし....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
ことではなかった。けれども作ろうとしながらまた考えなおした。これを見てもわたしは
立言の人でないことが分る。従来不朽の筆は不朽の人を伝えるもので、人は文に依って伝....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
婦人は家来に非ず領民に非ずと言うも不都合ならん。詰《つま》る所婦人に主君なしとの
立言《りゅうげん》は、封建流儀より割出しても無稽なりと言うの外なし。此辺は枝葉の....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
不可知な、厳かなものを抜きにして、人間的規準をもって、きわめて一般的な常識的な、
立言をしているにすぎないのである。 最も厳かな世界では一切の規準というものはな....
「省察」より 著者:デカルトルネ
と私は仮定したのであるから。けれどそれにもかかわらず、私は或るものである、という
立言は動かないのである。しかし、たぶん、私に知られていないとのゆえをもって、無で....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
を追求していく所にある。だから幾何学が二等辺三角形は二等角三角形であるとの命題を
立言するとき、また天文学が遊星は太陽が中心をなしている楕円の軌道をめぐるとの命題....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
《た》めに軽々《けいけい》看過《かんか》すべからざるところのものなり。 以上の
立言《りつげん》は我輩《わがはい》が勝、榎本の二氏に向《むかっ》て攻撃を試《ここ....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
を能事としている俳聖。そんな似而非詩人の俳聖がどこにいるか。 こうした見地から
立言すれば、蕪村の世俗に誤られていること、今日の如く甚だしきはないと言える。かつ....
「読倫理教科書」より 著者:福沢諭吉
行わるべきものとしてこれにしたがうも、なお遺憾なきを得ず。 そもそも本書全面の
立言は、人生戸外の公徳を主として、家内私徳の事には深く論及するところを見ず。然る....