竜顔[語句情報] »
竜顔
「竜顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竜顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
亭《とうぐんてい》へ駈《か》けつけ、憔悴《しょうすい》した宣祖王《せんそおう》の
竜顔《りゅうがん》を拝した。
「わたくしのこうして居りますからは、どうかお心をお....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
の歓喜に言及し、師直兄弟の首に自らの首を賭けて必勝を誓って居る。「今生にて今一度
竜顔を拝し奉らんために参内仕りて候ふと申しもあへず、涙を鎧の袖にかけて、義心其の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
そな》えいたと伝え、支那隋の高祖も竜の私生児でもあった者か、〈為人《ひととなり》
竜顔にして、額上五柱八項あり、生まれて異あり、宅旁の寺の一尼抱き帰り自らこれを鞠....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。問題が間題であるからむずかしい文字は省略する。 じみな黒い喪服姿の源氏の顔と
竜顔《りゅうがん》とは常よりもなおいっそうよく似てほとんど同じもののように見えた....
「源氏物語」より 著者:紫式部
事もできないように尚侍が思っている所へ帝がおいでになった。明るい月の光にお美しい
竜顔がよく拝された。源氏の顔をただそのまま写したようで、こうしたお顔がもう一つあ....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
がある。外国の貨幣は総じて君主または元首の顔が鋳出されている。そのまねもしたいが
竜顔はおそれ多いとあって、竜紋にしたと伝えられている。....
「上海」より 著者:横光利一
に残っていた。臓腑を抜いた家鴨、豚の腎臓、蜂蜜の中に浸った鼠の子、林檎の揚げ物に
竜顔の吸物、青蟹や帆立貝――参木は翡翠のような家鴨の卵に象牙の箸を突き刺して、小....