童幼[語句情報] »
童幼
「童幼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
童幼の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
落すかも知れない。しかし蟹の死は当然である。それを気の毒に思いなどするのは、婦女
童幼のセンティメンタリズムに過ぎない。天下は蟹の死を是《ぜ》なりとした。現に死刑....
「子供・子供・子供のモスクワ」より 著者:宮本百合子
時、四時後、九時頃まではよたよた歩きをする年頃からはじまって小学校ぐらいまでの幼
童幼女で並木通りは祭だ。その間を赤衛兵が散歩する。ピオニェールが赤いネクタイをひ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
をあげた。四座連盟は脆くも切り崩されたのである。新開場の狂言は黙阿弥作の「黄門記
童幼講釈」を福地桜痴居士が補綴した物で、名題は「俗説美談黄門記」と据えられた。そ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
見るべきの異彩あり。その風物習俗の奇異、耳目を聳動せしむるに足るものなきに非ず。
童幼聞きて楽しむべく、学者学びて蘊蓄を深からしむべし。これそもそも世界の冒険家が....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
にて、団十郎、菊五郎も一時は彼に圧倒されたるなり。 ○十二月、新富座にて「黄門記
童幼講釈」を初演。団十郎の水戸黄門、菊五郎の河童の吉蔵、仲蔵の盲人玄碩、いずれも....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
ちてよく情合を写せばなるべくたゞ人情の皮相を写して死したるが如き文をものして婦女
童幼に媚んとする世の浅劣なる操觚者流は此の灯籠の文を読て圓朝|叟に耻ざらめやは聊....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
史画の画題などにも取り上げられ、新田義貞といえば、稲村ヶ崎の龍神祈りが、かつての
童幼がいだく唯一の影像にもなっていたものだった。 せっかくな古典もこんな分りき....