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「童形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

童形の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
あったから対句のように作って、輝く日の宮と一方を申していた。 源氏の君の美しい童形《どうぎょう》をいつまでも変えたくないように帝は思召したのであったが、いよい....
源氏物語」より 著者:紫式部
い者は涙をこぼしていた。承香殿《じょうきょうでん》の女御を母にした第四親王がまだ童形《どうぎょう》で秋風楽をお舞いになったのがそれに続いての見物《みもの》だった....
源氏物語」より 著者:紫式部
君はきまり悪さに恋しい人をのぞくことができなかった。河原《かわら》の左大臣の例で童形《どうぎょう》の儀仗《ぎじょう》の人を源氏は賜わっているのである。それらは美....
源氏物語」より 著者:紫式部
ちはきわだって驚いたふうも見せずに皆座敷の中へはいってしまった。宮の御入内の時に童形で供奉して以来知り合いの女房が多くて中将には親しみのある場所でもあった。源氏....
源氏物語」より 著者:紫式部
大臣の子息たちが四、五人もいた。それはことに声がよく容貌がそろってすぐれていた。童形である八郎君は正妻から生まれた子で、非常に大事がられているのであったが、愛ら....
源氏物語」より 著者:紫式部
で仕官していたのは蔵人にしてやり、自身の右近衛府の将監をも兼ねさせてやった。まだ童形でいる者の中できれいな顔の子を手もとへ使おうと思っていた。 雨が降りなどし....
パルテノン」より 著者:野上豊一郎
それであった。エレクテウス(エリクトニウス)は伝説上のアテナイ人の祖先で、身体は童形で首は蛇で、アテネとヘプ※イストスの子供だといわれる。アテネの神殿の付近に祀....
憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
八部衆などいう類みな護法善神である。その護法善神に使役せられて、仏法護持に努める童形の神を、護法天童とも護法童子ともいう。不動明王の左右に侍する可愛らしい矜迦羅....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
や。竜の車の竜が 鼻を鳴らして駆けて来る。道をお開なさい。 わたしも気味が悪い。童形の馭者 止まれ。 竜ども。少し羽を休めい。 己の馴れた※が....
私本太平記」より 著者:吉川英治
こう決意すると、彼は、義良親王の前に伏した。親王はやっと十二になったばかりの童形である。顕家は、兄のように諭して言った。 「宮様とは、数年の間、みちのくの艱....