»
竭
「竭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
蒸気機関はなお漾《よう》々たる穏波を截《き》ると異ならざる精神をもって、その職を
竭《つ》くすがごとく、従容《しょうよう》として手綱を操り、競争者に後《おく》れず....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
士らはみな戸を閉じず、思い思いに独り歩きをして、天の迎いを待つのであった。 張
竭忠がここの県令となった時、その事あるを信じなかった。そこで、九月三日の夜二人の....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
的精神は世界すなわち博愛的感情ともとより両立するにあまりあり、個人が国家に対して
竭すべきの義務あるがごとく、国民といえる高等の団体もまた世界に対して負うべきの任....
「運命」より 著者:幸田露伴
起りて、乾隆元年に至って、はじめて恭憫恵皇帝という諡を得たまえり。其国の徳衰え沢
竭きて、内憂外患こも/″\逼り、滅亡に垂とする世には、崩じて諡られざる帝のおわす....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に感じて、遂にわたくしの身を許して、毎晩かかさずに通いつめ、出来るかぎりの真実を
竭して居りましたのに、あなたは怪しい偽道士のいうことを真に受けて、にわかにわたく....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
のあじな小歌は聞もせねど、夢の中には緊那羅神の声を耳にするまでの熱心、あわれ毘首
竭摩の魂魄も乗り移らでやあるべき。かくて三年ばかり浮世を驀直に渡り行れければ、勤....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
三十五時間で逝いた。二十余年に亘り、斯学の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮闘に精力を
竭尽して斃れた先生は斯学における最大の偉勲者であることは曰う迄もない。 私は昨....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
じて、わたくしの身をも心をも許して、毎晩かかさずに通いつめ、出来るかぎりの真実を
竭しておりましたのに、あなたは怪しい偽道士のいうことを真にうけて、にわかにわたく....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
ば、「作業ノ健康ニヨキハ其休止ト適当ニ交代スルニアリ。精励勉強ノミアリテ逸予|休
竭ナケレバ精神身体共ニ頽廃スベシ」。あるいは、「人既ニ生ルレバ皆各其体質アリ。筋....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
朝は単に扇一本を以て、その情景をこれほどに活動させるのであるから、実に話術の妙を
竭したものと云ってよい。名人は畏るべきである。 そこで考えられるのは、今日もし....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
り。僧道ならば僧正まで進む。……それから此方が八九の間取り。……仁義を弁え忠孝を
竭す。子孫永久繁昌と来たな。……それから此方は七九の間取り。……うん、そうか、あ....
「迷信解」より 著者:井上円了
神、歳殺神、黄幡神、および豹尾神の八神である。その縁起を見るに、歳徳神は南海の沙
竭羅竜王の御娘にして天下第一の美人なるゆえに、牛頭天王これをうけて后としたてまつ....
「画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
ウ気が気でない、無理に振切って逃げて帰った。 で、私の臆病には自分ながら愛想の
竭きる位で、倫敦へ帰った後も、例の貴婦人の怖い顔が明けても暮れても我眼に彷彿いて....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
ことは無い。妾は気でも狂ったのか知らと、お葉はつくづく自分の馬鹿馬鹿しさに愛想を
竭した。 で、何は扨措いても、斯んな処に長居すべきでない。自分は東京深川生れの....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
先が謀反人であったということを意識したがために、その償いとして維新の際特に王事に
竭し、小藩ながら伯爵を贏ちえたのだとの説をも聞いております。はたしてそれが事実で....