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端手
「端手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
端手の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
「畏まりました」 とお次から包を持ってまいり、取出して見せました。唐手の縞柄は
端手でもなく、縞縮緬は細格子で、色気も宜うございます。 村「大層|好い縞だの」 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の寿平次の言い草ではないが、娘が泣いてもなんでも皆で寄って祝ってしまえ、したく万
端手落ちのないように取りはからえというのが、栄吉らの意見だった。 「半蔵さま、お....
「元禄十三年」より 著者:林不忘
かには、もっぱらこの天奏饗応などに際して、慣れない役に当たった大名の面倒を見、万
端手落ちのないように勤めさせることが、含まれていていいはずだった。 それなのに....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《おおあぐら》をかいていた。その傍《そば》にお勢がベッタリ坐ッて、何かツベコベと
端手《はした》なく囀《さえず》ッていた。少年の議論家は素肌《すはだ》の上に上衣《....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
と、又私は真紅《まっか》になった。 ところへバタバタと椽側に足音がして、障子が
端手《はした》なくガラリと開《あ》いたから、ヒョイと面《かお》を挙《あげ》ると、....