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端舟
「端舟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
端舟の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
く、モノスゴク、途切れ途切れに鳴り響くのだ。 左右の舷側に吊した四隻のカッター
端舟はセイゼイ廿人も乗れる位のもので在ったろうか。一|艘毎に素早い船員が飛乗って....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
タルで独逸のU何号かに魚雷を喰わされた話は誰でも知っているでしょう。そん時に漂流
端舟に這い上ってハンカチを振ったのが彼小僧のSOSの振出しだそうですがね。……そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く、若干の荷物と二十余人の便乗の客を乗せて、碇《いかり》を揚げようとする時分に、
端舟《はしけ》の船頭が二人の客を乗せて、大童《おおわらわ》で漕ぎつけました。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て来たものでもなく、雨が降り出したわけでもなく、水の瀬が開ける音がしたのは一隻の
端舟《はしけ》が、櫓《ろ》の音も忍びやかに両国橋の下を潜って、神田川へ乗り込み、....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
方の絶島に行く船なりと云うに余の好奇心はにわかに動きて矢も楯もたまらず、ただちに
端舟を漕いでその舷門に至り、言語通ぜねば手真似をもって便乗をこい、船長の拒むをし....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
じめ時日と場所とを定め、有志のものへ切符を売り渡す。もしその場所水浜なれば、当日
端舟と楽隊とを用意し、会するものみな弁当を携えともに水を渡りて、あらかじめ期した....