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「競合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

競合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋へ片付いたのですね。そこで、そのおそよさんが岡崎屋を不縁になったのは、同商売の競合いからだというような噂もありますが、そりゃあ本当ですか」 なんと返事をして....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
もあり、ただ一人元の陣地に引き返して来て二発の大砲を放つものさえあった。追撃の小競合いはそこにもここにもあった。そのうちに放火もすこし下火になって、二十日の夜の....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
「どうして、どうして……」と、私の相手は口早に言った。「あなたはわれわれ仲間にも競合いのあることをご存じないのですな。どこかに一つ空きができて、私がそこへ出かけ....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
わめて進んだ設備とで、彼らはドシドシ発掘した。 この間、島の土人達と、幾度か小競合いが行なわれたが、とても彼らに敵すべくもない。間もなく完全にチブロン島は彼ら....
次郎物語」より 著者:下村湖人
然だ。そしてその結果が、たった今馬田と新賀との間に行われたような、脅迫と脅迫との競合いになるのも当然だ。僕は、諸君に、僕の無自覚によって、すべてのそうした原因を....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
先生の大眼力がどういう情報を提供して功をたてたのかね。たぶん田舎の小大名相手の小競合いや火事ドロ的合戦の時の話であろう。 仙台市の物産は仙台ミソと仙台平である....
双面獣」より 著者:牧逸馬
ので、初めから私服の警官が群集に紛れ込んでいて采配を揮い、制服の警官とあっさり小競合いの後筋書き通り犯人――非道い時には未だ嫌疑者に止まっているのに――を奪取し....
不在地主」より 著者:小林多喜二
かれて行ってしまった。百人位一固まりになった労働者が「武藤奪還」のために警官達と競合いながら、橇の後を追った。 会場の前には、入れなかった群衆がまだ立っていた....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
であったから面倒臭いイザコザが起るはずはなかったが、二葉亭を中心としての一家の小競合いは絶間がなくてバンコと苦情を聴かされた。二葉亭の言分を聞けば一々モットモで....