競漕[語句情報] » 競漕

「競漕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

競漕の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪後」より 著者:梶井基次郎
コウ」 一声――二声――三声――もう鳴かない。ゴールへ入ったんだ。行一はいつか競漕《レース》に結びつけてそれを聞くのに慣れてしまった。 四 「あの、....
三四郎」より 著者:夏目漱石
とき兎狩《うさぎが》りを二、三度したことがある。それから高等学校の端艇《ボート》競漕《きょうそう》の時に旗振りの役を勤めたことがある。その時青と赤と間違えて振っ....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
る、或る冷たいたましいのあらわれに他ならないのである。 ……墨堤の桜……ボート競漕……川開きの花火……両国の角力《すもう》や菊……扨《さて》は又、歌沢《うたざ....
私の経過した学生時代」より 著者:夏目漱石
努《つと》めてやったというのではない。唯《ただ》遊んだという方に過ぎないが、端艇競漕《ボートレース》などは先《ま》ず好んで行《や》った方であろう。前の中村是公氏....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
で尋ねた。で、その瞬間から私は自分のしたことを後悔し始めた。 船員たちは渚まで競漕したが、私の乗っていたボートは、幾分先に出発していた上に、軽くもあり漕手もよ....
話の種」より 著者:寺田寅彦
ボートレースに無線電話 今年の七月、北米の大湖エリーの水上で端艇競漕のあった時、その時々刻々の景況を陸上に報ずるためテルマと名づくる小蒸気船に無....
競漕」より 著者:久米正雄
一 毎年春季に開かれる大学の競漕会がもう一月と差し迫った時になって、文科の短艇部選手に急な欠員が生じた。五番....
」より 著者:森鴎外
惨の最期を遂げた文士の川上である。あれの青年時代が一寸岡田に似ていた。尤も当時|競漕の選手になっていた岡田は、体格では※かに川上なんぞに優っていたのである。 ....
向島」より 著者:永井荷風
ンキに塗られた艇庫《ていこ》が立っていて、毎年|堤《つつみ》の花の咲く頃、学生の競漕《きょうそう》が行われて、艇庫の上のみならず、そのあたり一帯が競漕を見にくる....
」より 著者:岡本かの子
む。両岸、橋、よその船等、舞台の空幕のように注意の外に持ち去られる。ひょっとして競漕の昂揚点に達すると、颱風の中心の無風帯とも見らるべきところの意識へ這入る。ひ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
していた。利根川のように洋々たる大河であった。オロチョンギリヤーク土人の独木舟の競漕がおっつけ花火が揚ると初まる手筈であった。それから一行の誰彼がどやどやとはい....