竹原[語句情報] »
竹原
「竹原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竹原の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
た川音は、座をそのままなつかしい国へ押し移す。鼈四郎は、この川下の対岸に在って大
竹原で家棟は隠れ見えないけれども、まさしくこの世に一人残っている母親のことを思い....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
が、つまりは同じことに帰着するのである。 ○ 神南備の浅小
竹原のうるはしみ妾が思ふ君が声の著けく 〔巻十一・二七七四〕 作者不詳 一首の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
では
岩波版、斎藤、熟語本位英和中辞典。
千頁前後のポケット型のものとしては、
竹原、スタンダード英和辞典(大修館)。岩波版英和辞典。
和英
宝文館
竹原....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
ら私たち三人の者は、ご上人様のご懇意の檀那で、御谷町三条上ルに住居しておられる、
竹原好兵衛様というお方のお家へ、落ち着きましてございます。 すると有村|俊斎様....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
尾根づたいに南下すると三国山と云って、ヒダ、シナノ、ミノ、三国の境、そのヒダ側が
竹原村で、そこが尾根から低地へ降りる南限の地点と想像される。今もスワ神社の神事に....
「回想録」より 著者:高村光太郎
方から流れて来る細い溝が鉤の手になって三味線堀に流れていた。少し行ったところが佐
竹原という原っぱになっていて、長屋の裏手は紺屋の干場になっていた。その佐
竹原に、....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ること故、今日はその事を話しましょう。 その頃(明治十八年の頃)下谷に通称「佐
竹原」という大きな原がありました。この原の中へ思い附きで大仏を拵えたというはなし....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
さ、毎日の炎天続き、立ち木一本もない野天のことで、たよる蔭もなく、とても見物は佐
竹原へ向いて来る勇気がありません。ことに漆喰塗りの大仏の胎内は一層の蒸し暑さであ....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
聖人より八代目の法主にして、宗門中興の偉僧。世に言う「御文章」の筆者。六十九歳。
竹原の幸子坊 上人常随の侍僧。 堅田の源右衛門 堅田ノ浦の漁師頭。六十二歳。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、はっきりつかめていた。 宮の抱負は予想外に遠大なものらしい。 十津川の郷士
竹原八郎一族を帷幕に加えて、熊野三山から高野、根来の衆徒をひきいれ、大峰山脈の一....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
笑うのであった。 ――戦乱二年、吉野の奥から高野、十津川と、山野に臥して、郷士
竹原六郎の娘を妃とし、野武士や山伏の徒とも、膝ぐみになって、秘策をかたらい、自身....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ち、とある断崖の上に出た。高さは二間ばかりと覚しく、下を覗いてみると、あたかも小
竹原を伐り払った跡らしく、削ぎ立った夥しい切株が絶好の鹿砦を形造っている。 「も....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
も知れぬ。梢が伸びきってことごとく茶色の細長い花莢を附けたところは、山の野生の小
竹原を思わせる。竹にもややこれに似た色彩を見せる季節があるような気がするがまだ確....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
かを共に知っている。たとえば西津軽郡七ツ石の子供言葉に、 チョチョジ、カラカラジ
竹原の雀 おらもチョチョジに負けねでしゃべろ というのがあるが、普通は片方ばかり....