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「竹細工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

竹細工の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ているのである。 梅沢君は四、五年前に、支那から帰った人のみやげとして広東製の竹細工を貰った。それは日本ではとても見られないような巨大な竹の根をくりぬいて、一....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
悟して、お昼の休憩時間を待った。 お昼ごはんは、竹さんが持って来た。お膳の隅に竹細工の小さい人形が置かれてある。顔を挙げて竹さんに、これは? と眼で尋ねたら、....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
出来ません。先へ通り抜けると、御案内の通り片側は籾倉で片側町になって居りまして、竹細工屋、瀬戸物屋、烟草屋が軒を並べて居り、その頃田月堂という菓子屋があり、前町....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いうものだ、今はやりの籠細工というものだ」 「綺麗《きれい》だなあ」 「その次は竹細工、糸細工、硝子細工《びいどろざいく》、紙細工」 「綺麗だなあ」 「それから....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
との中の間にて、土地の方言茶の室と呼べり。その茶の間の一方に長火鉢を据えて、背に竹細工の茶棚を控え、九谷焼、赤絵の茶碗、吸子など、体裁よく置きならべつ。うつむけ....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
青蛙堂は小石川の切支丹坂、昼でも木立ちの薄暗いところにある。広東製の大きい竹細工の蝦蟆を床の間に飾ってあるので、主人みずから青蛙堂と称している。蝦蟆は三本....
霧の中」より 著者:豊島与志雄
。同級の者だけそろって、高尾山に登った。山の上には、いろんな物を売ってるなかに、竹細工の笛がたくさんあった。たいていの者がそれを買った。神社に詣って、裏山で弁当....
白い道」より 著者:徳永直
とができない。印刷工場で、団体見学の女学生などにみられるときもはずかしかったが、竹細工はもっとはずかしかった。何せみられる方が一人ぽっちであった。いい若いもんが....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
しんで仕えて行かねばならぬと思います。先日私は妹と一緒に撮った写真に、別府名産の竹細工の美しい籠を添えて妹と二人で手紙を出しました。私も妹も丈夫そうに写されてい....
間人考」より 著者:喜田貞吉
落伍者を済度して職業を授け、傍ら托鉢に生活せしめた。所謂鉢叩きである。彼らは往々竹細工に従事し、その所製の茶筅や簓を檀家に配るの習慣を有した。これ彼らの徒にチャ....
サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
たりで勧進・禅門西国など呼ばれる仲間にも、この徒がけだし少くないらしい。その現に竹細工などをして漂泊しているものに対しては、その職業によって、箕直し或いは竹細工....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
やはり京の余戸と同じく、人の嫌う職業に従事するとか、或いはどこにも材料の得やすい竹細工に従事するとかいう様な事もありまして、そういうものはどうしても世間から賤し....
来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
屋筋」として区別したのがあるのも、こんな事からかもしれない。鍛冶屋を忌がったり、竹細工人を嫌うたりする地方のあるのも、一つはこんな事から来ているのかもしれぬ。中....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
の制札があったという。ここに細工の者とは、いわゆるエタの事である。彼らの中には、竹細工や、革細工や、草履・武具・筆墨等、各種の家内工業に従事するものが多かったの....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
、なしえなかったかという、ただそれだけの相違です。 あるいは靴作り、弓弦作り、竹細工などの家内工業に従事するもの、また肩に天秤棒をかつぎ、頭に籠をいただき、背....