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笑はし
「笑はし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
笑はしの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
これも寒い色の野菜でなければ野菜ではないと云う連中がいます。もっともこの連中は冷
笑はしても、演説などはしないようですがね、肚《はら》の中では負けず劣らず温い色の....
「アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
ろ》き扉から出る「恐ろしき一群」は狂人のとりとめのない話である。狂人は笑う、が微
笑はしない。(小泉八雲全集第十五巻二六―三一ページ参照)ポーの詩の傑作の一つに数....
「俊寛」より 著者:菊池寛
を見ると、俊寛はそれに答えるように、軽い微笑を見せずにはいられなかった。少女は微
笑はしなかったが、そのもの珍しげに瞠っている目に、好意を示す表情が動いたことは確....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
ます。 そりゃあ私、受合いだ。 と云って笑った。 お久美さんもつれられて微
笑はしたけれ共何だかわだかまりの有るらしい様子で、 「でも私どうにかしてもう少....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
だぞ。だが、一|体、あの声は何だったい?」 「あれか?」とシルヴァーが、ずっと微
笑はしていたが、しかし前よりはもっと用心深くしながら、答えた。彼の眼は大きな顔の....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
手だか足だかをつかまえた。 さすがは山に住む人だけあって、渓流に落ちたことを苦
笑はしていたが、そのために引きかえすこともなく、この善人らしい老人は、直ちにまた....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
い帰って来た時の気持を、今でも忘れることができません。 九 が、苦
笑はしても、ジーナが東京にいるはずがないとは思いつつも、今でもその時のことを思い....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
菅原三厳 むさし野に 折りべい花は えらあれど 露ほくて 折られない =
笑はしきたとへ物語りながら、ひそかに心にかなひ侍り此書を武蔵野と号 と、誌して....